よりよい変化を促す言葉とエネルギーの源

ゴールデンウィークが近づいてきました。お休みをどのように過ごそうかと楽しみにしている方もいれば、いつもより大変という方もいるかもしれませんね。
そんなゴールデンウィークですが、休み明けは、４月に環境の変化があった方にとってその疲れが身体や精神面にも出やすい時期ですから、楽しみながらも労わって過ごしてほしいと思います。
 
さて、私の知り合いにも変化がありました。Aさんはいくつかの難病を持ち、車いすで生活しながら仕事をされていましたが、定年を１年残し退職されることを決断されたのです。退職を決意されたのは、次へのステップに向かうことを望んでのことです。
Aさんは病気を抱えながら、その身体だからこそ社会に対して貢献できることがあると信じ、実際に働きながらその貢献を実践されてきました。今回の決断は、その実践を拡大することを目的とされたものです。
 
しかし、現実は今の身体の状態が悪くなることも考えられます。
私たちは、ネガティブな事実を受け容れられず葛藤します。「なぜ、私だけがこんなことになるのか」「もうだめかもしれない・・・」「何もできることはない」「苦しい」といった思いが頭をよぎるのは当然のことです。
今は希望に満ちているAさんも、きっと苦しんだ時期があったでしょうし、これからも何らかの葛藤はあると思いますが、きっと前を向いて何らかの対応をされていくのだと信じています。
 
現実を受け容れることは重要です。たとえそれが厳しいものであっても一旦は起きていることは起きていることとして受け容れ、その上で「で、どうする！？」という言葉が有効です。この一歩前に出る言葉で、不思議に今とは違う新しい景色が見えてきます。Aさんのお話の節々にこの「で、どうする！？」といったスタンスが感じられます。
 
また、Aさんに「落ち込んだ時に、切り替えて前を向いて行動するために助けになっているものは何ですか？」と訊ねた時に、「それは推しの存在です」と即答でした。「推しのことを考えると、気持ちを切り換えて元気になれます」と「推し」の話をしている時は、ひときわ声が弾みます。「推し」の威力ってすごいですね！
 
あなたのエネルギーの源は何ですか？
 
人それぞれ、力を得る源は異なります。私たちが内面からエネルギーを引き出す方法も様々です。Aさんのように、自分を受け容れ、前向きに行動することができるような「推し」の存在も一つの形です。他にも、自然の美しさや愛する人々、趣味や情熱に打ち込むことなど、私たちにとってのエネルギーの源はさまざまです。
癒やされていると感じたり心が弾む感覚があったり、いい時間だなぁ～と思えたり、そんな時間です。ちなみに、私がエネルギーチャージをしたいときには、近い遠いに関わらず興味がある場所や好きな場所に出かけて行きます。歴史的ないわれのある場所などは格別です。しばし歴史上の人物や出来事に思いをはせています。一人でできることであれば、簡単にエネルギーをチャージできますね。時々、「森田と話すと元気になる」、と連絡をくださる方もいます。誰かのエネルギーの源になれるって嬉しい限りです。
 
５月は新緑の季節です。青々とした緑に癒やされエネルギーを得ることができます。この機会に、自分のエネルギーの源を実感する時間をおとりくださいね。