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繊細さんのパートナーに読んでほしい本

パートナーに対して、「なんで、そんなこと気にするの!?」って思ってしまうことがよくある人。そんなあなたに読んでほしい。

結婚生活5年。出会って8年。いまだに理解できない部分がある。

(私からすれば)些細なことを気にする

例えば、外でご飯を食べる際、案内された席に着くと、落ち込み始める。「どうしたの?」と聞くと、「空調の風が当たりそう」とか、「トイレが近いな~」とか、「スピーカーが真上にあるな~」「厨房に近いな~」などなど、私からすれば「そんなこと気にしなくても、、、」と思ってしまうことを気にする。

他にも、一緒にテレビを見ていると、ドッキリ番組や動物番組、ニュースやコメンテーターの発言などで落ち込み始める。ドッキリ番組は、「騙された人の気持ちになるとつらい」。動物番組では、「動物が可愛そう」。ニュースやコメンテーターの発言などでは、「そんなこと言わなくていいのに」など、あらゆることを気にする。

繊細さんとは

ある日、本人から「私、繊細さん(HSP)かもしれない!!」と言われ、その存在を初めて知った。今回、奥さんを知るいい機会になった。

HSP(Highly Sensitive Person)とは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念。HSP(とても敏感な人)は、5人に1人の割合で存在。人間だけでなく、犬や猫などの動物界にも全体の15~20%で存在しており、種として生き延びるために、慎重な個体が生まれたのではないかと考えられている。繊細な人と繊細でない人では、脳の神経システムに違いがある。本書では、このHSPを親しみを込めて「繊細さん」と呼んでいる。

ピッタリと当てはまる診断テスト

本を読んで驚いた。ほとんどの内容が当てはまる。上に書いた奥さんの気になるエピソードは、本書に書いてある内容とあまりに似ているため、本書から盗ってきただろうと疑われるレベルである。

特にびっくりしたのが、繊細さん診断テストである。全部で23個ある質問に本人に答えてもらった結果、全てに当てはまった。(ちなみに私は4つ。12個以上当てはまると、あなたは繊細さんと書いていた。)

しかも、その質問を読み上げている最中、奥さんは泣き始めた。あまりにそのままの自分の姿が想像できて感動した様子。

そうか、私は間違っていた。「気にしいで、疲れやすい完璧主義者」ではなく、生まれ持った気質である「繊細さん」なんだ!

パートナーができることは、ありのままを受け入れて優しくすることではない!

私が「そんなこと気にしなくてもいいよ。」と言うことは、奥さんにとってどうしようもないアドバイスである。それを反省するとともに、奥さんとの違いを認識することが今回できた。今、私ができることは、優しくしてあげることではなく、違いをわかっていることだ。

お互いがこの違いをわかることから始めよう。
そして、私よりも奥さん自身が

“自分のまま生きていくことで、どんどん元気になっていく”

ことをわかってほしいと願う。

そのためにも、私ができることは、ありのまま受け入れてあげるのではなく、できるだけ奥さんが自分の本音を大切にしてあげる手助けをしようと思う。

奥さんが、「疲れたー!!」と言っているときは、「がんばったね。えらいね。」と言って、休ませてあげる手助けをしよう。そうすることで、本人が自分をねぎらって休ませてあげることができるのではないかと思った。

最後に

今回、確かに奥さんの理解できない部分を知ることができ、とてもいい機会になった。しかし、困り果てていたかと言われるとそうではない。もうすでに「繊細さん」のパートナーの方は分かっていると思うのだが、それ以上に私たちは幸せを享受している。「繊細さん」から出るオーラは、暖かくて優しい、良心的で幸せを感じさせてくれる。

実を言うと、もうこれ以上願うことはないほど、たくさんのものを与えてもらっている。だから、困っている人は少ないはずだ。むしろ、そうではなく、疲れ果てて、落ち込んでいる「繊細さん」を見るのがつらいのである。その姿を目にしたとき、どうすればよいのか、それを知るヒントがあるのが本書である。

パートナーの方は、読んでいて笑ってしまう体験ができる。ぜひ、読んでその体験をしてもらいたい。


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