生きてるって偉い

生まれて今年で22年目。

よくもまあこれまで片時も休むことなく呼吸して、「やらなくてはいけない」理由もよく理解できない歳から課題をこなし、この歳まで生きてきたなと、我ながら感心している。

「私よりも苦労して頑張って生きてる人だっているんだ」とでも天から聞こえてきそうだが、そんな声には無視を決め込む。私も含めた各自自分を褒めたたえて良いと思う。

良く立派に生き抜いている。

生きることは偉いと言うなら、自ら命を落とすことは悪いことなのか。

それは否定したい。なぜなら、生きていて壁に当たることは勿論あるだろう。そういう私も最近大きな壁にぶち当たったところだ。

今年で22歳になる私は就活生だ。そう。コロナウイルスのおかげで急に訪れた就職氷河期。50社は受けただろうか、いや、もっとかも。

何度も自己分析をして、履歴書やエントリーシートを書き上げても書類で落とされたことは数えきれないほどある。

面接だってそうだ。どんな質問が来ても良いように対策を練って、準備万端の状態で挑んでも心が死ぬほど落とされた。

いやあ本当に、良く生きてるよ私。偉い。

就職活動だけじゃない。恋愛だってそうだ。ちょっとしたことで嫉妬して、心がむしばまれていく感覚だったり、浮気されてどん底に落ちた気分になったり。裏切られて傷ついたことも何度もあった。これだって立派な壁だ。

挙げ出したらきりがない。人間関係も学業もアルバイトも、人生壁しかない気さえして来る。

そんな壁に当たったとき、どうやってその壁を乗り越えるだろうか。

考えてみてほしい。

真正面から何度も何度もぶつかることで壁を乗り越えられる強靭なメンタルの持ち主もいるかもしれない。乗り越えられなければドライブや旅行に行くことで気分をすっきりさせて切り替える人もいるだろう。他にも愚痴を言ったり、本を読んだり、時には会社や学校をやめてみたり。

人それぞれ様々な乗り越え方があるだろう。自ら命を落とすというのはその選択肢の一つにしか過ぎないと私は考えている。

他の選択肢では、何らかの弊害があって乗り越えられなかった壁を乗り越えるためにはそれしか選択肢が残っていなかったのではないか。だったらそれは悪いことではないと思う。勿論そういった行為を推薦しているわけではないが、それも一つの選択肢なのだ。彼らにとってはそれが道だった、ただそれだけだ。だからこそその行為を否定してはいけない。

逃げ道も立派な道だ。

ただ、その前に一つ。一言、周りを頼ってほしい。自ら他の道を閉ざすようなことはしないで欲しいと願うのは、私のエゴだろうか。

どんな選択をしたとしても、それは生きることに精一杯向き合ったということだ。

だからこそ、生きてるって素晴らしくて偉い。

毎日を頑張って生きている人に、「お疲れ様」と伝えたい。

実際、息してるだけでも偉いなんて褒めてくれる人はなかなかいない。

生きてるだけで税金やらなんやらでお金がかかってしまうし…。

あー、人間って大変。



おわり。

2020年7月17日 morita


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