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BOOK REVIEW vol.023 怪獣人間の手懐け方

今回のブックレビューは、 箕輪厚介さんの『怪獣人間の手懐け方』です!今回も星読み係 yujiさんの“ライブ選書”の中から選ばせていただきました^^

ベストセラー編集者に学ぶ、
「怪獣人間(=すごい人)」の心を開く方法

『怪獣人間の手懐け方』には、幻冬舎編集者である箕輪厚介さんによる人脈術、人との出会い方や関わり方が数多く詰まっている。タイトルの『怪獣人間』とは、簡単に言うとすごい才能を持った人…つまり天才のこと。それも常識に囚われず、すさまじい破壊力で世の中を劇的に変えてしまうほどの力を持つ、危険性をはらんだ人を指す。この本の中では、堀江貴文さん、見城徹さん、与沢翼さんなど、多数の方の名前が挙げられている。

当たる当たらないではなく、まずは相手の人間性を理解しようと想像し切ることが大切だ。
想像力を働かせることは正解を当てることではなく、人間への興味をより深めることだ。怪獣人間と付き合い仕事にするには、相手の奥底を、人間が何たるかをひたすら想像する姿勢が欠かせない。

『怪獣人間の手懐け方』P181より引用

『怪獣人間の手懐け方』を読み終えた今、箕輪さんの人間分析力の高さがとても印象に残っている。目の前の人が何を望み、どんな対応を好むのか、箕輪さんは相手の気持ちや考えを徹底的に想像し、その人に合わせた対応を冷静に見極める力がズバ抜けて高い。『憑依レベルの分析』という箕輪さんご自身の表現がとてもしっくりくる。しかし相手のことを徹底的に分析するには、相手に興味がないと容易にできることではない。箕輪さんは上辺だけではなく、本気で相手のことを考え、行動されている。「好き」という気持ちを原動力に、真正面から相手にぶつかっていくのだから、その熱意に怪獣人間たちも心を開かずにはいられないのかもしれない。

相手に興味を持ち、好きになり、関係をつくるということは何か。
それは相手のことをとことん想像し切るということだ。
相手の気持ちや考え方を相手以上に考える、想像する。それは好きだからこそできるし、想像することでさらに好きになる。

『怪獣人間の手懐け方』P177より引用

この一冊には、人脈術・処世術が多く書かれており、箕輪さんの人への接し方やその姿勢から学ぶことが多くあった。例えば、初対面での対応について、Aさんにはまず手紙を出して熱意を伝えるけれど、Bさんには絶対に同じことはしない。BさんにはBさんにとって最も効果的な方法を考え、あらゆる準備をした上で接触する。何事も十把一絡げにするのではなく、解像度を高くして「相手が求めているものは何か」を想像することの大切さがこの本の中には書かれている。中には、特殊な環境や怪獣人間だけに通用するような尖った手法もあるけれど、根本的な部分では一般的な会社や人間関係にも役立つものも多くあった。

解像度を高く人間を見れるようになると気がつくことがある。それは正しい人間なんてどこにもいないということだ。みんなまともなフリしてどこか狂っている。みんな違って、みんな面白い。
人間のいびつさを面白がれると、人生は楽しくなる。

『怪獣人間の手懐け方』P302より引用

今まで、なるべく安心安全な場所を選んで生きてきた私にとって「怪獣人間の世界」は予測不可能でとても怖く感じる。でも『怪獣人間の手懐け方』を読んでいる最中は、どこか心が躍るような感覚があり「こんな世界もあるんだ」と、わくわくした。それは文章から、箕輪さんご自身が怪獣人間との交わりを本気で楽しんでいることが伝わってきたからだと思う。文章のテンポも良く、箕輪さんの言葉の切れ味(?)も良いので、内容にぐいぐい引き込まれながら、あっという間に読み終えてしまった。身近に「怪獣人間」がいる人もいない人にも、ぜひ読んでもらいたい。箕輪さん流の“怪獣人間の手懐け方”にきっと刺激を受けるはずだから。

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