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家族が知るべき経済の話:2022年10月、欧米は利上げ、日本は現状維持の変わらない構図

こんにちは、夫の方です。
今月も、主な経済動向をまとめていきます。
先月分は以下です。

アメリカのインフレ状況

今月の物価指数

毎月のことでそろそろ飽きるころですね笑
今月も最新の物価指数がでました。

全体のインフレは下がって入るものの、エネルギーと生鮮食品を除くと上昇傾向は続いています。
これは先月説明したとおりですが、エネルギーや食料品の値段は下がるものの、住宅価格やモノなど企業が提供するサービスの価格は上がっていると、推測できます。

アメリカのインフレ状況

アメリカのインフレが収まる兆しが見えるまでは、長い目で見守っていくことが大事です。
いまの利上げが物価上昇を止めることに繋がらないと、ますます利上げをするなど強引な策に出る可能性もあり、その時は危険です。。

ドル高でGAFAMが弱い?

世界を牽引してきたGAFAM(おもにFacebook/MetaやGoogle, Amazon)の決算が悪く株価が暴落しています。
ドル高や広告事業の不振が大きな影響を与えています。

アメリカの株価は、短期的に上昇へ

最後にアメリカの株価を見ておきましょう。
今月は、反発し回復を見せています。しかし、緑色の下落トレンドラインを超えてはいないですし、まだ米国のインフレはまったく収まっていません。
いろんな考え方があると思いますが、まだ下落トレンドは終わってないとぼくは思います。

S&P500の週足チャート

日本、円安の状況

為替介入が効かない、円は152円へ

先月のレポートで書きましたが、ついに政府・日銀は為替介入に踏み切りました。
が、結果は予想していたとおりに円安は止まりません。
(詳しい内容は前回のレポートを見てください。)

ドル円の動き

10/22には、公表はしていませんが為替介入をしたと言われています。いわゆる覆面介入というやつですね。
予定通り、為替介入で円安は止めることができず、時間稼ぎしています。
どうやらすでに6兆円くらいは為替介入に使っていて、手元の現金はそんなに多くないないと言われています。
「ドルを売って円を買う」が今やっている為替介入ですから、ドルを持っていないことには実施できません。日銀は、日本円は刷ることができても、ドルは刷れませんから。持っているドル建ての資産を売却しないとドルは手に入らないのです。

ドル円はどこまでいくの?160円もいく?

ドル円はどこまであがってしまうんでしょうか?
それは誰にもわかりませんが、いま円安になっている一番の理由は「日米の金利差」です。
いま(2022年10月末)の予想政策金利近くまで、短期金利が上がっているので、このままの予想通りであればそろそろ円安も止まりそうな気がします。160くらいはいくかもしれないですが、いまのままだと170はいかないと考えています。

いままだ予想していない、さらなる利上げを加速しなければならない事案が出てこない限りは、の前提ですが。。。

日銀の政策決定

10/27-28に日銀も政策決定会合というのを開きました。
こちらは前回の7月のときと同じで、金融緩和の姿勢を続けることを発表しました。とにかく何も変わらずです。

物価上昇が3%を超える中でも、なんで緩和をやめないの??
こう疑問に思っている人もいると思いますが、この物価上昇は単純にエネルギーや食料コストが上がることでの物価上昇であり、賃金上げにつながっておらず、本質的な改善になっていないからです。

岸田さんが物価を1.2%下げると言っているのは、デフレを目指しているということではなくて、単純にエネルギーや食料コストが上がってしまった分をなんとか下げたい!という意図になります。

みなさんにできることは?

この円安の状況で、日本国民がやれることは、やっぱりドル資産を持つことでしょう。ニュースで外貨預金の話がよく出ていますが、もちろん外貨預金でもいいですが、ドル建ての株や債券を持っているだけでも十分いいと思います。

投資信託で投資している人は、自分が為替ヘッジがあるものとないもののどちらを選んでいるか確認しておくといいでしょう。

トラスさん退任、スナク政権誕生のイギリス

先月は、トラス政権が大規模な減税プログラムを行ったことで、さらなるインフレを加速させることになりそうと、政策に不安を感じてポンドが暴落したことを書きました。

それから、少ししてトラスさんが辞任して、スナクさんが首相になりました。スナクさんはゴールドマンサックス出身で経済には強い方みたいです。突然のことで、まだ具体的な政策はでていないですけど安定するといいですね。

ヨーロッパはもうスタグフレーション?

ヨーロッパの中央銀行であるECBも27日に0.75%の利上げを発表しました。アメリカと同じく通常の3倍のスピードでの利上げです。
ヨーロッパはアメリカをも超えるインフレの状態で、かなり生活も苦しくなっている状況で焦っているようです。

アメリカと違うところは、経済もそれほど強くないということです。
ヨーロッパはスタグフレーション(不景気だけどインフレ)になっているんじゃないかという見方も強くなってきていて混乱しています。

中国では習近平が3期目に

中国では、習近平国家主席が3期目に突入しました。
ちなみに習近平さんは任期の上限を撤廃したので、無限にやることも可能ですw
習近平さんに権力が集中しすぎることで、一人の人によって経済を左右してしまうので投資家からちょっと嫌な目で見られています。

GDPの発表も勝手に遅らせたりと、相変わらずマイペースな感じです。
これから必ずアメリカを抜いて一位の経済大国になるのは間違いないですが、やはり大きく中国資産を持つのも怖いですよね。

我が家の今月の対応

  • 先月に利益確定した株などで現金も更に増えてしまったので、米国株・米国債券・暗号資産あたりを買い増ししました。特に米国の長期債券が穴場だと思っています。

  • マネーフォワードを年間契約に変更しました。

    • マネーフォワードは、家計の管理にとてもおすすめ。

    • とくに複数人でいろんな口座がある人には特にいいと思います。資産割合

10月末の資産割合

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