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【デザイン本】今でしょ!なデザイナーたち100組【デザインの現在】

読んでいてあの人が心に浮かびました。

「デザインの現在 コンテンポラリーデザイン・インタビューズ」著:土田貴宏


内容は下記の通りです。

世界でも例のない、コンテンポラリーデザインの気鋭100組のインタビュー集。
 『デザインの現在 コンテンポラリーデザイン・インタビューズ』は、インテリア、家具、建築などの領域で活躍する、世界各国のデザイナー100組のインタビュー集です。月刊『商店建築』の連載「デザインの新定義」全100回分を収録し、2000年以降のデザインを俯瞰するテキストを追加して構成されています。


書名にある「コンテンポラリーデザイン」って何なん?という疑問については、デザインスタジオ「we+」の方のインタビューや記事が参考になります。

本書でいうと、

we+の活動のキーワードである「コンテンポラリーデザイン」とはなんですか。 我々の定義には三つあります。一つは機能を有しつつもそれが絶対的な要素であること。イスなら、座れる機能を備えているが快適さは求めないということです。もう一つは社会に新しい視野が提示できていること。最後は既存のデザインにない未来を拡張するようなアプローチをしていること。つまりはデザインとアートの中間という位置付けで、社会に問題を提起しうるものです。

とインタビューで回答されています。

本書表紙や掲載図版でも多数のデザイナーのworksが掲載されていますが、「デザインとアートの中間」、というのは強く感じるところですね。

広告やグラフィックデザインならビジュアルの印象やトンマナ、UI・UXやwebなら使いやすさや機能の部分などわかりやすい評価軸がありますが、「コンテンポラリーデザイン」の場合はもっと属人性が高いです。

まさに「今」、デザインに取り組む国内・海外のデザイナーたちの思考を覗くことができる本ですので、商業っぽくないデザインやJAGDAっぽくないデザインはどうなっているのか気になる方にはぜひ。サステナビリティ、人新世など現代の大きなトレンドにも直結するような思考が見れますのでおすすめの本です。

版元の浅子さんの紹介記事もnoteにあります。


書籍の内容としてはインタビュー集なので、作品の詳細をもう少し調べてみたいと思った方たちのリンク下記にメモしてます。

「コンテンポラリーデザイン」だと掲載図版だけだと何を志向しているのか推測しづらいので、やはり実物や取材記事にアクセスする方が把握しやすいですね。


装丁としても、ブックジャケットの寸法調整して本表紙チラ見せ、本文と図版を特色一色で刷っておしゃれにトレンド感出している、柱やセクション部分のベースフォーマットの組み方に工夫がされているなど、手に持っていい感じの本となっています。

おすすめです。

では。



書籍代となります!