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【読書】【話し方】TED TALKS スーパープレゼンを学ぶTED公式ガイドより、「スルーライン」を作るチェックリスト

みなさんこんにちは。

今日は講演家としての森口です。
普段は主に株式投資をテーマに記事を書いていますが、
月曜日は講演家として「話し方」をテーマに記事を書いています。

今日は、
「TED TALKS スーパープレゼンを学ぶTED公式ガイド」
を紹介します。

この本では、パブリックスピーキングのスキルに対する重要性が語られています。

今日はその中で、
スルーラインを作るためのチェックリストを紹介したいと思います。

今日のYou Tube&Podcast

今日の記事を音声と動画で配信しています。見やすいプラットフォームでご覧ください。

◇スルーラインとは?

そもそもスルーラインとはなにか?というと、
演劇や映画や小説の分析に使われる言葉で、

一つ一つの物語の要素をひとつにまとめる
「一貫したテーマ」
のことです。

どんなトークにも、
このスルーラインが必要です。

話し手の目標は、聞き手の心のなかに奇跡のような何かを築くことで、
スルーラインは、話し手が築こうとするアイデアの全ての要素を強く結びつける紐のようなものだと思ってください。

例えば、この本で紹介されている事例だと、

「先日ケープタウンへの旅での経験をみなさんにお伝えして、旅について感じていることをここで挙げてみます」

よりも、

「この間、ケープタウンに行ったとき、赤の他人について改めて学んだことがあります。他人を信用して良いのはどんな場合か、絶対に信用して良いのはどんな場合か。私に起きた2つの体験を例に挙げましょう。」


と言ったほうが、最初からスルーラインが明らかで、はるかに一般聴衆を引き入れやすいと思いませんか?

それほど、この「スルーライン」はとても重要なのです。


では、どうやったらスルーラインが見つかるのでしょうか?

それは、はじめに、
聴衆についてできる限りの情報を集めましょう。

相手はだれなのか?
どのくらい知識があるのか?
何を期待しているのか?
なにを気にかけているのか?
過去の講演者はなにを話したのか?

そのときに最も大きな障害は、
「言いたいことが多すぎて時間が足りない」ということです。

私自身もよくこの落とし穴にハマります。

スピーチの長さが、短ければ短いほど内容を凝縮させなければならず、準備には時間を要します。逆にいくらでも喋ってよければ準備はいらない、今すぐできる。との記載もあります。

本当にそうだと感じます。

好きなように喋っていいだけであれば何の準備も必要ありません。
時間に限りがあるからこそ、この「スルーライン」が必要であり、そのスルーラインに沿って話を構成しなければならないのです。

◇2、スルーラインを作る際のチェックリスト

では実際に、本の中で紹介されているスルーラインを作る際のチェックリストを紹介します。

□それは自分が情熱を持っているトピックか?
□好奇心を刺激するか?
□この知識は観客にとって大切か?
□このトークは贈り物か?それとも頼み事か?
□情報は新鮮か?すでに知られているものか?
□与えられた時間に必要な事例を挙げそのトピックを十分に説明できるか?
□観客の時間を無駄にしないだけの知識を持っているか?
□そのトピックを語るだけの信用が自分にあるか?
□そのトークを15ワードにまとめたらどうなるか?
□その15ワードで自分のトークに興味を持ってもらえるか?

この10項目に明確に答えられる、一貫したスルーラインを作ることがとても大切であり、そのスルーラインをできれば、原稿ではなく観客になりそうな誰かに口頭で聞いてもらうことが手っ取り早い。

声に出して言うと、何が明らかで、何が欠けていて、どう磨いたら良いかが話し手にははっきりと見えてくるんです。

◇3、自分の株式投資スクールの講演に置き換えてみる

ここで、私が講演をしているファイナンシャルアカデミーの株式投資スクールでの授業に置き換えてみました。

□それは自分が情熱を持っているトピックか?

人生で最も情熱を持って取り組んできた「株式投資」なので、OK!

□好奇心を刺激するか?

「株式投資」は自分自身の好奇心も、スクール受講生の好奇心も刺激してくれるのでOK!

□この知識は観客にとって大切か?

投資を通じて、収入の柱を築くために学んでいる。とても大切なのでOK!

□このトークは贈り物か?それとも頼み事か?

頼み事ではない。贈り物である。

□情報は新鮮か?すでに知られているものか?

固定のカリキュラムは、既存受講生にはすでに知られている内容かもしれない。だから毎回少しずつ新鮮な情報を混ぜているのでOK!

□与えられた時間に必要な事例を挙げそのトピックを十分に説明できるか?

授業時間は90分と短いので、目的→根拠→結論の流れを明確にしないと時間が足りないときがある。事例が少ないと理解度が減るので、より具体的に事例をあげる努力をしている。

□観客の時間を無駄にしないだけの知識を持っているか?

全カリキュラムを網羅して、話すだけの知識を有しているのでOK!

□そのトピックを語るだけの信用が自分にあるか?

2015年5月から講師を継続し、高評価をいただけているのでOK!

□そのトークを15ワードにまとめたらどうなるか?

株式投資、3つの基本、業績、PER、株価トレンド、会社四季報、業績の持続性、利益の成長を確認、上振れを見抜く方法、利益率の高い会社の特徴、財務の健全性を確認する方法、自分にとってのわかりやすさの大切さ、中小型株の魅力、テクニカル分析を活用する意味、資産を増やすための売買戦略

□その15ワードで自分のトークに興味を持ってもらえるか?

株式投資スクールに通う受講生は、少なくとも株式投資を通じて、資産を増やすためのスキルを身に付けたいと本気で思って通っている受講生ばかり。受講生には興味を持ってもらえる。

となりました。

このように実際に考えてみると、
スルーラインがより強固なものになりそうな気がします。

実際の言語化については、6月から始まる新しい期の授業の際に受講生に披露できるように、いまから各授業のスルーライン作りに尽力したいと思います。

◇まとめ

今日は、

TED TALKという書籍からから「スルーライン」の作り方について紹介をしました。普段人前で話す機会がない方も、家族との話や会社内の話などにこれを置き換えてみても、十分に話すための思考のトレーニングになると思います。

今日のまとめとしては、

・スルーラインとは一貫したテーマのこと
・言いたいことが多すぎて時間が足りなくなることは避けたほうが良い
・スルーラインを作る際のチェックリストを身近なトークに当てはめてみよう

ということになります。

やはりこういった内容は、実践して初めて身になっていきます。そしてこの本の続きとしては、スルーラインができたら、

それに付けるものとして5つのツールを紹介しています。

それは、

・つながる
・ストーリーを語る
・説明する
・説得する
・見せる

の5つです。

ですがその前にやはり「スルーライン」を作ることが第一歩。
スルーラインができたらぜひ本の続きもご覧ください!

※参考書籍

◇最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます!
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