体のケアが心のストレスを和らげる

こんにちは。「タッチで家庭に幸せを届ける」をコンセプトに家庭内で簡単・安全にできるケアの方法をお伝えしている森川です。
特に、産前・産後の体のケア、夫婦関係、親子関係など家庭に関することなど「家族の触れ合いの価値や効果」についてより多くの人に知ってもらうべく活動をしています。

今回は、

産後積み重なっていくストレスって、どうすれば解消できる?

ということについてお話ししていきます。

結婚、妊活、妊娠・出産、子育てなど生活の環境が大きく変わり、人生の中でも色々なイベントが集中しやすい期間ですが、マリッジブルーやマタニティブルーなどといった言葉もあるように、そういった時期には心も体も疲れてしまうことが多いですよね。

特に妊娠・出産時には女性の体は大きく変化しますし、心も変化していきます。そんな大きな変化をするパートナーを見て、男性も夫から父親へと役割が増えて、そこに不安を感じたり悩んだりする人もいると思います。

こういった環境や、日々のタスク、そして家庭内での関係性など様々な変化が訪れます。変化は「新しい刺激」とも言い換えられると思いますが、この「新しい刺激」というのはストレスにもなりえます。

家庭内でストレスを溜め続け、外でも発散しきれないと、どんどん幸せを感じられなくなってしまいます。

女性の産後うつは認知度がずいぶん上がっていると思いますが、男性の産後うつも注目されるようになってきました。

女性はもちろん、男性もストレスをケアすることの重要性はどんどん高まっていくでしょう。

そもそもストレスとは何か?ストレスが溜まっている状態とはどのような状態か?ということについてお話ししていきます。

ストレスとは何か?

ストレスというのは、「外部から自分にかかってくる刺激(これをストレッサーという)に対する反応」のことであり、心や体を緊張させます。

ストレッサーは、

・暑さ・寒さなどといった気温の変化や地震や豪雨などの災害のような環境的な因子

・怪我や感染、その他体に影響を及ぼす身体的な因子

・不安や心配、恐怖などの心理的な因子

・人間関係や仕事などの社会的な因子

などが挙げられます。

ストレッサーを処理し終えると、心と体の緊張が緩和し、体はリラックス状態、つまり回復するための状態になるのですが、ストレッサーが処理しきれず残り続けていると、リラックスすることができず、常に緊張状態となります。

心や体を緊張させるということは、その刺激に対して自分の身を守ったり、それに打ち勝つために、一時的にパワーを出せるようになります。しかしそれは長続きしません。やはり回復することができなければ、徐々に力を発揮できなくなってしまいます。ここぞの時のために体力を回復させておく、ということは重要なんですよね。

ストレスが溜まっている状態とは?

育児で言うと、

夜に赤ちゃんが泣いて起きて、原因もわからずなかなか泣き止まないため、1時間以上抱っこする、なんていう経験がおありの方もいると思います。

この状況、1日だけならば、ここぞで頑張って耐えることができるので、その後休むことができれば、体は万全とは言わないまでも、回復します。

しかし、これが連日とか、もしくは1時間ごとに繰り返す、となるとどんどん耐えきれなくなってきてしまいます。何とかしないと…!と思って体を起こそうとしても重だるく、徐々に体も心もついて来れなくなってしまいます。

仕事で言えば、

ある程度期間の決まった残業なら、何日か耐えられるかもしれませんが、残業が常態化して終わりが見えないと、どんどん体力が回復できなくなってきて、体がずっと無理をしている状態になります。ある時急に体や心が限界を迎えてしまうということになることも。

外部からのストレッサーに対して、それを乗り越えるために力を発揮する時に、自律神経のうちの交感神経の活動が促進されます。ストレッサーを処理した後は回復のためにリラックスし、副交感神経が働きますが、交感神経の活動が持続していると、回復の際に働く自律神経である、副交感神経の働きが弱くなってしまうという研究結果もあります。

「ストレスが溜まっている状態」というのは、交感神経が持続的に活動していて、副交感神経の働きが弱くなっている状態、とも言い換えられます。

どうやってストレスを解消していく?

育児や仕事、その他ライフイベントによってストレスがかかった時、大きな不安や疲労感などストレスを感じるものですが、これに対してどのように解決するべきかわからないときもあるのではないでしょうか。

旅行など、非現実的な体験をして開放感を得る、なんてことも育児中は難しいですよね。


こういったストレスが溜まった状態を改善させるためには、色々な方法がありますが、すぐにできる方法として、「深呼吸」があります。優しく息を吸い、できるだけ長く吐く。これをしばらく続けるだけで副交感神経の働きを促進させることができます。


また、オススメなのは、夫婦でお互いにマッサージすること、です。

気合を入れてコリをほぐすようなマッサージではなく、手を当てて、ゆっくりさするようなやり方がより効果的です。

疲れを感じている場所をケアしてあげるのも良いのですが、一番簡単なのは、「お腹に手を乗せる」だけです。

お腹に手を乗せるだけで、意識がお腹にいくので、腹式呼吸がしやすくなります。先ほど述べたようなゆっくりとした呼吸になるので、副交感神経の働きが促進されます。

また、お腹に手を乗せる程度の圧をかけることで迷走神経という消化器系の働きをコントロールしている神経に働きかけることができ、これが副交感神経としてリラックスをもたらしてくれます。

その他、首〜後頭部に手のひら全体を当てたり、鎖骨の周りを軽くさすることで、リラックスさせることができます。

これらは自分自身で行っても良いのですが、信頼できるパートナーに触れてもらうことでより効果を発揮します

もみほぐしとは異なりますので、安全に行うことができ、行う方も疲れないというのも大きなメリットです。

パートナーに触れてもらう(触れる)ことでお互いにセロトニンやオキシトシンといった幸せホルモンと呼ばれるホルモンの分泌が促進されるのもこういったパートナーケアならではの効果です。


以上、ストレスとは何か?それらを解消していくにはどういった方法があるのか、ということについてお話ししてきました。

もちろん、心のストレスについてはカウンセリングやマインドフルネス、認知行動療法アプリといったソリューションもありますが、体のケアでストレスを解消する方法もある、ということをお伝えしていきました。


ストレス解消だけではなく、健康においても体のケアは重要です。

是非ともご夫婦で一緒に行ってみてください。

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