セラピストVS家族、どっちのマッサージが心地よい?

これまでいくつかの記事で、
「ご夫婦でお互いをケアしましょう」
ということをお伝えしてきました。

「いやいや、マッサージは専門家にやってもらわないとダメでしょ!」

そういう意見もあると思いますが、なぜ家族でやるべきかを研究の結果も踏まえてお話ししたいと思います。

こちらの論文を参考にしています。

専門家と親しい人でタッチの効果を調べてみた

↑の内容が参考にした論文に書かれていましたが、要するに、

「専門家と親しい人でタッチの効果に差はなかった」
という結果が出たようです。

ちなみにここでいう効果とは、

・疲労軽減

・状態不安の緩和

・抑うつの軽減

というものでした。

医学的な治療として行うマッサージと、家庭で行う疲労軽減やストレス解消のマッサージは種類が違い、目的も違うため、専門家のマッサージに意味はない、ということではありません。

しかし、リラクゼーションなどを目的としたマッサージを外注するくらいなら、パートナーとお互いにやった方がいいと思うのです。

マッサージする方にも大きなメリットが

ご夫婦やご家族で行うメリットとして大きいと感じるのは、
「マッサージする側もオキシトシン(幸せホルモン)が分泌される」という効果があるからです。これも研究で示されています。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsop/42/2/42_9/_article/-char/ja/

オキシトシンは、「繋がりホルモン」「絆ホルモン」と言われるような幸せホルモンの一種です。
マッサージを受けても、やってあげても、このホルモンが出るのなら、やっぱり自宅でやった方がいいんじゃないのかな、と思うわけです。

絆ホルモン、というくらいなので、マッサージ受ける側、する側双方の絆も強くなります。
信頼関係が構築されるわけです。

やってもらってすぐ寝れる

外でマッサージを受けると、ウトウトと眠くなることも多いでしょう。
マッサージを受けると副交感神経の活動が促進され、眠たくなります。スイッチがオフになる感覚ですね。

しかし、外で受けるマッサージは必ず時間が来ます。
ウトウトし始めた頃に起こされると、副交感神経が働き始めたのに、また交感神経をオンにさせられるわけです。

それに引き換え、自宅で行えばそのまま就寝できる。
寝つきも良くなるでしょうし、体が休息体制に入り、回復しやすくなります。

どちらの方が体が楽になるかを考えると、あながち後者の方かもしれませんね。

まとめ

という3つの観点からお話をしてみましたが、色々なことを考えても自宅でケアすることは効果があると言えますね。

一方で、医学的な処置としてのマッサージとは区別されるべきであるとも思います。
何か症状を抱えている人は必ず病院へ。そして適切な治療を受けましょう。
一方で、日々の疲れやストレスを解消する目的であれば、ご夫婦でのマッサージはうってつけです。

余裕のある方が相手にやってあげるだけもよし。お互いにケアし合うのもよし。
約束を決めて、お互いをケアし合いましょう。
お互いの体調に関する理解も深まり、健康を気遣い合えるかもしれませんね。

良いことばかりの「自宅ケア」。是非ともトライしてみてくださいね!

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