見出し画像

NHKのコロナ報道被害

1年ほど前になるが、NHKがワクチン被害者遺族のインタビューを放送し、ようやく流れが変わったかと思っていたら甘かった。実際に取材で話された内容はほぼカットされ「コロナってなんやったんやろ…」とか一言二言切り取って「夫を亡くした方」「父を亡くした方」とか適当なテロップを入れ「ワクチン接種後に」も全カットされ、さもコロナで亡くなったかのような捏造がそのままお茶の間に垂れ流されたのだ。これを見たお茶の間のオバチャンは「5類になったけどやっぱりコロナは恐いのね」と洗脳され、ワクチン被害はやっぱりろくに認知されないまま風化していく。

もちろん、基本的にテレビ用の収録というのはどんな番組でもほんの一部分しか使われないというのは常ではある。しかしここまで真逆の意味合いで使われるとは、これでは何のために遺族は取材に応じたのかわからない。どんなに放送時間が限られていたって、「ワクチン接種後に家族を亡くした」くらいテロップを出そうと思えば出せる。それすらしなかったのは、彼らが自ら今まで言ってきたこととの整合性が取れなくなることを恐れたのだろうが、それは明らかに遺族を愚弄し、国民を欺く所業でもある。こんなものが公共放送を名乗って国民から強制的に受信料を徴収しようなど、悪い冗談もいいとこだが、大マスコミがここまで杜撰なことをやってるから反動で短絡的な反マスコミ層も生まれてしまうのであり、この状態は誰にとっても良いことではない。

NHKは後日ちょろっと詫びを入れたようだが、何に対する詫びなのか、漫然とテレビを見ている人にはあれで伝わるだろうか。NHKは良い番組を放送することもあるが、今はいささか国民との齟齬が大きくなり過ぎた感もある。「公共」の意味を問い直す意味でも、一度解体して再編した方が良かろうという思いから、あえてこのように申し上げたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?