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スポーツで起こる怪我への対応の実際

スポーツをすれが怪我をする確実に高まります。
もちろん、予防出来るものも多くあり、そこから目を背けるのはNGではありますが。
競技によれば接触することもあり、どうしても防げないものも多く存在します。
怪我をすれば、整形外科へ行ったり、治療院へ行ったり
早期復帰に向けて治療やリハビリを開始します。
それ自体はもはや必須のことで、「安静」が一番怖い場合もあります。
しかしながら、多くの医療施設では適切な対応がされません。
もちろん、スポーツのことを理解して最善の対応を取れる機関も存在する中で
なかなかそういうところに出会えません。
そして、その対応が怪我のリスクを高めていること
さらには、復帰までの時間をさらに経過させていることさえあり得るのです。

実際に行われていることとは何か?

結論から言うと「起こったことへの対応」です。
捻挫起こって痛いから、超音波や電気をやって痛みが取れるまで待つ。
肉離れしたから、超音波や時には鍼をして痛みを軽減させる。
痛みがあると、思うように動けないから痛みを軽減させることは必須であることは事実です。
ただ多くの場合、「再発」する可能性が高くなります。
怪我をして起こった「痛み」だけをみてそれが無くなればOK。
つまり、「起こった原因を考える」人がかなり少ない。
選手はプレーが出来たら良いので痛みを早期にとってほしいものです。
それは、紛れもない事実で否定はしません。
痛みのコントロールはした上での話になります。

怪我が起こったなぜを考える人が少ない

ラグビーやアメフトに代表される接触シーンなど、なかなか防ぎにくい場面を除いて
ほとんどの怪我は怪我が起こる要因が多く存在します。
「怪我だから」で片付けてしまうと「怪我をするのが当たり前」という構図が生まれます。
それでは選手や指導者は思い切ってプレーが出来なくなる。

例えば足首の捻挫。
一般的には足首を内側に捻って起こることが多いとされます。
教科書にはスポーツ外傷(突発的に起こるスポーツの怪我)と分類される典型例です。
ここで疑問が生まれます。
もちろん、突発的に起こるし、足を捻られることも存在する。
でも、競技によれば接触せずに起こる怪我も多く存在します。
つまり、悪い言い方をすれば「自爆」で起こっているケースを多くみています。
この「自爆」。
本当に突発的で片付けて良いのでしょうか?
起こった症状に目を向ければ捻挫です。
でも、起こった原因に目を向ければ、ある意味で慢性的に何かを抱えていた可能性が大きくなります。
つまり、外傷でもあり障害(継続する疲労などで痛みが出ている状態)とも捉えることは出来ますね。
足を捻ったことはあくまでも引き金でしかない。ということです。

例を挙げるとすると
・過去に捻挫経験があって足首に何かしらの問題が残っていた
・何らかの原因で股関節などをうまくコントロール出来ず脚がうまく動かせなく引っかかった
・どこか身体で気になる部分や、別のことを考えてしまい集中出来てなかった
・疲労により筋肉の疲労も強かった
などなど、挙げればいくらでも考えることが出来ますね。
ここまでの要因を抱えていれば捻挫が起こっても不思議ではありません。
言い換えると、捻挫は予防出来る怪我の1つになります。

怪我で起こった症状への対応にプラスして原因への探究が出来れば
復帰までのスピードはさらに早くなり
復帰後の怪我への不安も少なくなります。
この「なぜ」への追求は必須になります。

一般的な治療院では時間の関係でそこまで対応出来ないのも理解出来ます。
ただ、それならそれでしっかり伝えることは伝えるようにしたいですね。
選手、チームにとっては終わりがあり、期限が存在するから。
大事な舞台に良い状態で立ってもらうこと。
そして、全力でプレーをしてもらえる身体を作ること。
これが普通とせずに出来ることをしっかり考えましょうね。

お読みいただきありがとうございます。

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