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体力の概念を変えてみる

「体力がない」
そんな指導を受けたことありませんか?
特に後半が弱い選手によく聞く言葉です。
こうなると当たり前ですが
練習強度が増えるか
あるいは自主練で走る量を増やすか
そんな対応策になります。
体力は非常に重要な要素ですが
果たして、それだけしか対応策はないのでしょうか?
ちょっと視点を変えて何ができるのかお伝えします。

体力の概念

体力とはかなり抽象的な言葉になります。
スポーツで言うと
・最後まで走れる選手
・疲れてる中でも動ける選手
などが当たるのではないでしょうか?
文字通り、体の強さなので最後まで動ける選手というのは重要であることは間違いありません。
体力は動くだけではなく
防衛力、つまり体調管理にも非常に大切な能力になります。
必ずしもイコールにはなりませんが
体調を崩さず元気に走り続ける人も体力があるという判断ができるかもしれません。

体力の見逃してるポイント

スポーツにおいては目的が明確です。
「試合に勝つ」とか
「ベストタイムを出す」とか
「満足のいく試合をする」など。
日々の練習の結果を出す場として試合があるわけです。
つまり、そこで結果を出すために「体力」が要素として存在します。
ここで大事なのは
「体力をつけること」が目的にならないようにしたいことです。
もちろん体力をつける必要がない。ということではありません。
「体力をつけること」ではなく、「試合の終盤まで走れるようになること」
が目的にならないといけません。
となると、むやみ走ること、練習をすることで全てが改善するとは言えないのです。

では一般的に言われてる体力とは何なのか?
それは、「容量」のことです。
容量を大きくすることが練習やトレーニング。
では、こうも考えられないだろうか?
容量に溜まる量を減らす「省エネ」
容量に溜まったものを減らす「回復力」
というのはどうだろう?

まとめると
体力=容量×省エネ性×回復力 と考えることができます。
容量はあくまでも1つの要素でしかなく
3つが揃うことで体力がある。
つまり、終盤まで動くことができるようになるのです。

回復力とは

アスリートに限らず、同じぐらい運動をしているのに
疲労がすごく溜まる人もいれば、そうでない人もいる。
一日たってもなかなか疲労が抜けない人もいれば、すごい回復する人もいる。
この差はなんだろう?
強度の高い競技であれば、この差は非常に大きな差になることは誰でもわかります。
身体の疲労を回復させることは誰もが望むところですが
回復を早めるための、回復力は能力として高めることができます。
ここには睡眠や栄養面など回復には当たり前のことも含まれるし
例えば、呼吸の深さや身体の循環状態なども大きく関わってきます。
普段の身体の状態、これが全てを変えるポイントになります。

省エネ性

省エネはイメージの通りだと思います。
どうせ動くなら、無駄な力は使わず楽に動けた方が良い。
ベースにある可動域の問題や動きのしなやかさなどが関わってきます。
これを実現するためには
・関節や筋肉の状態
・動き方の改善
なども関わるため、専門家のサポートも必要になるかもしれません。

いかがでしたでしょうか?
各分野の詳細はここでは書きませんが
体力というところだけ見てもむやみにやっても改善しません。
終盤にいつもばててしまう選手は何が足りてないのか見極めることが
課題を克服するために重要な思考になります。
もし足りてないところがあれば意識してみてください。

お読みいただきありがとうございました。

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