見出し画像

『世界でいちばん透きとおった物語』読了📖

出版されたときから結構話題で、図書館でも人気があってなかなか借りることができなかった『世界でいちばん透きとおった物語』。やっと借りることができた!(って、それなら購入しろってw)でも、貸出中の期間が長いほど、どんな本なのかワクワクが大きくなって、いざ読めるときになったら一気に読む原動力になる。


大御所ミステリ作家の宮内彰吾(本名 松方朋泰)が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが主人公 藤阪燈真。宮内の長男、松方朋晃からの「親父が死ぬ間際に書いてた小説を知らないか」という連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだが…

登場人物のキャラ立ちがしっかりしてるから、実写化したら面白そう!どんなキャストがいいか、勝手に妄想してみた。(敬称略)

藤阪燈馬:主人公。唯一の肉親母親をなくして、その遺産と書店のアルバイト収入で質素に暮らすクールな陰キャ。霧子さんに恋?父の宮内彰吾に顔がそっくり。
⇒松村北斗

深町霧子:S社の文芸編集者。燈馬の母と一緒に仕事をすることが多かったため、燈馬のことも知っている。小説大好きで頭が切れ、遺稿探しで探偵的な役割となる。
⇒ 小芝風花

藤阪恵美:燈馬の母。編集社の事務員時代に宮内と不倫。燈馬を身ごもり、一人で生み育てる。現在はフリーランスの校正者。静かで口数は少ないが、燈馬と本の話をするのは好き。
⇒ 木村多江

宮内彰吾:有名なベストセラー推理作家。本名松方朋泰。女は金じゃなくて口説いて落とすがポリシー。晩年は癌に罹患したが、それでも女と執筆はやめることはなかった。
⇒ 江口洋介(北斗くんと似てる!)

松方朋晃:宮内彰吾の長男。文学には全く興味はないが、父親の遺稿でお金が入ることを期待している。態度が横柄だが、意外と素直な一面もある。
⇒ 磯村勇斗

朋晃の母:宮内彰吾の妻。結局離婚したが、夫の愛人は全て把握しており、とても執念深い性格。
⇒ 斉藤由貴

藍子:愛人の一人。歌舞伎町のキャバ嬢。読書好きで宮内と意気投合。
⇒ 小松菜奈

七尾坂瑞稀:愛人の一人。宮内と同業で作家。ふちなしメガネで気が強そうな40代。
⇒ 柴咲コウ

東堂:K社の古株編集者。宮内の担当は横柄な理不尽のせいで長続きしないが、彼だけはデビュー作からずっと担当していた。宮内の良さも悪さもよく把握している。
⇒ 生瀬勝久

粕壁:推理小説協会の理事。60前後。宮内が亡くなり才能を喪ったと惜しみ、燈馬が後継者となるのではと期待している。
⇒ 柄本明

郁嶋琴美:愛人の一人。38歳の女優。コストのかかっていそうな美貌で年齢より若く見える。宮内とは15年くらい関係が続いていた。遺稿を唯一読んだ人物。
⇒ 松本まりか

高槻千景:ホスピス専門の施設、聖アンジェラ療養院の看護師。50代手前の大柄な女性。とてもさっぱりとした性格。
⇒ 松下由樹

うわ〜、全員主役級の俳優さん。制作費が心配😅でも、我ながらなかなかのキャスティング。特に3人の愛人はぴったりすぎる!この3人を愛人にできる宮内、すごすぎ。

でも、このこの小説を実写化することは絶対にできない。予測不能の結末は紙の本でなければ成立しないものだから。
私としては嬉しい。紙でなければならない本があればあるほど、私の大好きな図書館や本屋の存在意義ができるから✨





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?