見出し画像

どうして人は他人の行動が許せないの?

スキーに関連するnoteだが、
雪がない北アフリカ“アルジェリア”の話をします。
イメージが湧きにくいのですが、モロッコの隣国、地中海を隔ててフランスがあると言う立地の国です。

「パピチャ 未来へのランウェイ」を観て

Miumichimiaさんのイスラム関連記事から知った「パピチャ 未来へのランウェイ」と言う映画を観ました。
「ハピチャ」とは、アルジェリアのスラングで『愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性』という意味。しかし、実際にはイスラム圏でこれを貫くには、よほどの信念と過酷さを味わう必要があるようです。詳しい映画評は上記記事リンクからご確認下さい。

簡単に映画内容を説明すると1990年代ムスリム過激派がヒジャブ着用を強く強制していた。場合によっては殺される事だってある。同じ女性同士であっても、考え方の違いから強く弾圧を受けることがある。日本の私達から見るとトンデモナイ事が行われているのです。映画はその中で必死に生きる“ハピチャ”の話です。
主人公の心折れながらも必死に生きる様に感動を覚えました。そして、差別について考えさせられました。


身の回りの差別

私の小さな脳みそで考えていった結果、このような問題はムスリム間だけに限らないと考えるようになりました。その事を妻に話をしたら、「あんた何今更言っているの‼」とお叱りを受けました。幸い、私は大きな差別を受けてこなかった。海外での軽い差別もそんなものかと蹴散らせる程度。これは強者の側。つまり強要をしてきた側の意識であり、自分の差別に対する意識がここまで低いものだと強く反省しました。そして、どのような場面であっても差別が起こりうる事を強く意識していく必要があると感じました。未だに残る男女格差とそれを阻むものがあります。
少しずつ世の中は進んでいると信じたい。日本でもLGBTQについてもようやく話されていくようになってきました。先日勤務先でも説明会の案内があり、雇用主側からこのような話題が上がる事に少し驚いています。

どうして人は、他人の行動が許せないのか?

赤の他人であれば気にしなくてもいいと思う人もいるでしょう。私もそう思っていた一人です。しかし、ネグレクトも結局は大きな意味での差別ではと思うのです。同じ社会に生きるものとして、認識し尊重しあった方が過ごしやすい。

“他人の行動が許せない”の一つは、自身の文化、理念を否定されると感じるからではないだろうか。
否定される、壊されると感じる。だから壊される前に相手を壊す。防衛本能的な衝動がそこに働いていると思うのです。だからこそ過激に対応してしまう。怖がりなのです。だから「怖くないよ」と優しく言って上げなければとも感じます。

スノーレジャーシーンにおける差別

このような事を考えていく内にスノーレジャーシーンにおいても、他者の尊重と共存が必要だと言う事を思い出しました。
私は今年からTwitterを始めました。そこでスキーヤーとスノーボーダー間、互いの悪口をよく見聞きしました。「ぶつかる」「邪魔だ」「割り込む」「板踏まれた」。
また世代間の悪口もよく見ます。「じじい」「最近の若者よ」。
スキーヤー同士だって、「コース外滑走」「講習じゃま」。
Twitterだから見る事ができるリアルな感情の動きでしょう。

確かに危険極まりなく、極悪な案件もあるのでしょう。
でも多くのコメントが他者を尊重できない事から始まっているのだと思います。
よく爺さん世代がリフトに割り込みますが、競争社会に生きてきた爺さんには、前のスペースが空いているように見えて詰めたのかも知れない。
若者がたむろして邪魔と思うかも知れないが、同じ世代の人だったらそう思わないかも知れない。
大小それぞれの言い分考えがあるのでしょう。

私も20年前アルペン競技をやっていた時代、「スノーボーダーは邪魔だ。」なんて練習中、よく言っていました。でも正直なところ、かっこいいなって思ったのです。好きな所でジャンプして、ゆるい感じが。同時に今までのアルペンスキーを否定される気分にもなっていました。だから、しばらく俺はスキー派だなんて硬派を気取っていたのです。
これも最近気づいたのですが、Twitter上でスノーボーダーがスキーヤーを否定する言葉。
当時の私が発言していた内容とほぼ同じです。

どうしても人間は他社と線引きして自分を守りたい心があるようです。
そして、自分の世界を愛する力が強い人程、他者を強く否定してしまうのかも知れない。
ボーダー、スキーヤー間のみならず。多くのスノーレジャーが互いに尊重し合えるようになって欲しい。


No Boarder No Bike,Hike&Ski

ある考えが、ふと頭をよぎった。
多くのスノーレジャーが互いに尊重し合える。
この考えを双方に見える形で意思表示ができないか?
例えばロゴマークを作り、団結感を図るなど。
No Boarder
No Bike, Hike&Ski
『スノーボーダー、スノーバイク、登山、スキーヤーそれぞれ無しにはいられない。』
スペルは違うけど、国境や壁の意味で”Border”とかけてみたのだが。。。

今日も最後は滑ってしまった。

これを見かけ賛同して下さる方がいれば幸いです。

※具現化できる組織の方、コピーライター、イラストレーターがいらっしゃればバンバン使ってください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?