見出し画像

無音スキー

スキーをしている自分をイメージしながら猛暑を過ごしている。
2022-2023年シーズンはどうなるのであろう?
妄想拡がる中、スキー場で流れる「音」について考えている。

スキー場では、昔は(今も)、USEN等に代表される配信を流し続け、
最新のヒット曲チャートに並ぶような曲は流れるものが一般的だ。
若者やワイワイ楽しく過ごしたいレジャースキーヤーにとっては、
気分も盛り上がり話しも盛り上がるであろうと思われる。
おそらくこのシステムは1970~1980年頃までのスキー場のメインターゲット層に応えた要望と推測している。

現在、スキー場の楽しむ人は多様化している。
年配の方もずっとスキーを楽しみ続けている方も増えているし、コロナ禍では減少したがインバウンド系の方もいる。
また音楽の嗜好性も拡がってきている。

そのような中で旧体制な音楽の垂れ流しを続けていく事について、
私は異議を唱えておきたい。

私もかつては学生時代、スキー場でヒット曲を覚えた達なので若者のニーズも理解する。
年齢と経験を積み、スキー場に求める別の視点が出来たのだ。

私が主張するスキー場の音楽は、『無音』だ。

要するに白いキャンパスにするのだ。
各自が自由に描けばいい。

私は滑っている時に無心になり、リフトでは癒されたい気持ちがある。
その際にアゲアゲのJポップが流れると疲れてしまうのだ。

近年は、ポータブルデバイスの発達により
外の音を取り込みながら音楽を楽しめるイヤホンも増えている。(危険回避)
またBONXに代表されるようなBluetooth式の簡易インカムを備える人たちも増えている。
この事から自分好みの音楽を各自で設定、または仲間内で共有できる機会は増えている。
昔あったリフトの中で「この曲いいよな~」など切り出すチャンスは減るかも知れない。
そこは「この曲知ってる?」で切り出せばいいのだ。

インバウンド系の方は日本語系歌が響かない事もあるのでなかろうか?
(知る機会にはなるけれど)

この提案する「無音化」する事について、スキー場サイドに投資はいらない。
止めればいいだから。
既存スピーカーは、緊急連絡だけに使用すればよい。

2021-2022年シーズンに“奥只見スキー”と言うスキー場に行った。
ここでは設備投資の面か不明だか、音楽は流れていなかった。
静かで気持ちよかったし、むしろスキーやスノボードのエッジを刻む音がリアルに聞こえ
臨場感があった。
“YAMABOKUワイルドスノーパーク”では薄くJazzが流れていた。
このようにスキー場事に特色がわかれ、それにより行く人の嗜好が分かれるのも面白いと思う。

全てのスキー場を「無音化」すべきとは言わない。
それぞれの個性をより出して欲しいと願うのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?