11/3 一人旅中

一人旅に来ている。
付き合う予定だった人に振られて行けなくなったハトヤホテルに、女友達を誘って行くつもりだったのだが、友達が発熱のため行けなくなり、一人で来ることになった。
私この旅程で死ぬのかな、とちょっと思ったりなどしている。

友達が来られなくなった旨を親に言ったら「今からでも誘って誰か行ける人いないの?」と返されたが、そんな人はいない。
親、私が小さい頃は友達が多い人間だったから、ずっとそのイメージを引きずっている節がある。
そもそもコロナ落ち着いてイベントてんこ盛りの11月の3連休に、「急だけど伊東行かない?東京から3時間かかるけど」と言って来られるアラサーがいるだろうか(反語)。
「お母さんと言っておいで、と言いたいところだけど」と父親。
土日祝は稼ぎどきなので仕事を休むわけにはいかないのであった。

ということでハトヤホテルには以前から行きたかったということもあり、1人で来ている。
伊東に行くならハ・ト・ヤ♪
電話は良い〜風呂♪
のCMでお馴染みの、あのハトヤである。
独身三十路の独り力、見せてやんよ……。
どうせこの先こうやって一人旅することが増えるんだから……。
ちなみに私はそのCMを見たことがない。

鈍行で3時間。伊東駅まで電車はほとんど席が埋まっている状態だった。みんなどこ行くんだ。東京方面から小田原でだいぶ人は降りたけど、熱海まで少し空いていると思ったらまた伊東線で混み始めた。下田に行くのだろうか。
伊東駅の近くのソフトクリームが有名なカフェでサンデーを食べる。

巻かないソフトクリーム。上から下までアイスぎっしり。
あと写真に写ってないけど超デカいプルーンが乗っている。アイスにプルーン、斬新。しかもこれコーヒー味だし。
頭が痛くならないのでアイスを食べるのはものすごく早いのだけど、駅からホテルまでのシャトルバスに乗り遅れる。
そもそも電車が少し遅れていて旅程が押していたのを忘れていたのだった。
1.3キロなら次のバス待つより歩くか、と思ったけど、そういえば坂であることを失念していた。

多分300メートルくらい急な坂。しかも車はわりと来るし道は曲がってる。

分かりづらいだろうけど、排水溝から湯気が立ち上っている。

頑張って登ってハトヤホテル。
山陰になるので夕方は暗い地域らしい。
町の名前が「水道山町」というらしい。良い名前。
ハトヤホテルは創業昭和22年。
増築と改装を繰り返して今がある。

客室はこんな感じ。5人部屋。に、1人。
このホテルのすごいところは、全客室に風呂がついてて全室天然温泉が出る。

有名な渡り廊下。
思ったほど長くなく、写真を撮る人が撮っては立ち去りして回転率が高い。ストレスフリー。

めちゃくちゃレトロ。
バブル期には団体旅行で賑わっていたらしい。

カラオケルーム、麻雀ルーム、バーがあり、プールも現役。

ゲーセンが古いことで有名。

昔デパートの屋上でよくやっていた記憶がある。

中身はアンパンマンだそうだ。

この手のものは馴染みないのだけど、これも相当古いのでは。

シアター会場はバイキング会場となっている。本気を出せばまだシアタールームとして使えるのだろうけど。

席からの眺めはこんな感じ。2階席もある。
周りは夫婦やカップルや家族連れが多い中、私はもちろんぼっち。
普段からわりと1人行動が多いのであまり苦にならなかった。
配膳のセンスが絶望的なので写真はないけど、寿司、カニの味噌汁、天ぷら、鯛の煮付け、生しらす、フルーツ、ケーキ、ポテトや唐揚げ、他バイキングにありがちなものがたくさんあった。
味は可もなく不可もなく。カニ味噌汁は美味しかったな。
あと綿菓子もあって、子どものためにお父さんたちが綿菓子をモリモリ作っていた。

バイキングが18時半ごろで終了なので、夜食用にラーメン屋が館内にある。完全に罠である。しかも安いな。お茶漬けもある。
食べたい気持ちもあるけど、酒とツマミは買っちゃったし、明日の朝もバイキングなのでやめておく。

ハトサブレに空目する。

ハトサブレより油っぽくなく、薄味ながら香ばしく、緑茶に合う。

暇すぎて大浴場に2時間弱いた。
サウナもあったけど、相変わらず整うというのが分からない。暇だから何回か入った。
小学3年生くらいの子がサウナに2分、水風呂に飛び込んで一瞬で出てまたサウナに2分、みたいなことを繰り返して高速で整っていたけど、他の人たちはあまりサウナに入っていなかった。
大浴場ににお風呂は3つ。露天風呂はない。
お湯はそんなに熱くなくて助かる。
お風呂上がりは肌がキュキュッとする。

とりあえず明日は別館のサンハトヤに行って、また温泉に入るつもり。
あと美味しいものが食べたい。

んー、この廊下は朝の方が映えるだろうな。
酒飲んで寝よ。

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