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Filmのレシピ

最近、Fujifilmのデジタルカメラを購入しました。
X100Vというコンパクトカメラです。

仕事カメラは図体の大きいカメラしか持っていなくて、普段のプライベートはフィルムを使うことが多かったのだけど、近頃のフィルム価格の高騰ぶりにはさすがに目眩がして、以前のように気楽に10本まとめ買いなどしづらくなって少々困っていました。何しろ1本1000円ほどで買えていたフィルムが今は3000円するのです。

そこで作品としての写真が撮れるレベルの小型デジタルカメラを探していたら、行きつけのカメラ屋さんからX100Vの最後の1台が入りますよ、と情報をくれたので、購入することにしました。
最後の1台とは、X100Vの生産が人気&パーツ不足で今年からずっと止まっていて、メーカー受注もストップしている状況で、更にこのまま生産中止にするとのこと。
つまり、昨年あたりから注文していた方の分まで生産して終了するらしいのです。行きつけのカメラ屋さんは在庫オーダーを入れていたので、最後の1台が入ることになり、程なくしてありがたく僕の手元へやってきました。

それはともかく、かなり久しぶりにFujifilmのカメラを手にしましたが、大変気に入りました。
何が一番良いかと言えば、Fujifilmのカメラにはフィルムシミュレーションという、フィルムの色味を再現する機能が付いていて、それを更にカスタマイズできるのです。おおよそ知ってはいましたが、ネットで色々と調べると海外のフォトグラファーがこのカスタマイズカラーのレシピを研究、公開してくれているのです。
なかでも随分前に生産中止になったコダックのフィルムレシピを多数再現してくれていて、それが素晴らしいのです。

Fujifilmのカメラを使ってコダックカラーで撮るという不思議ではあるのだけど、他のメーカーでは出来そうにないレベルの高い色味のカスタマイズができることで可能な昔のフィルムカラー再現。

しばらくはフィルム代をケチって、このカメラで作品を撮ってみようと思います。

写真はKodachrome64というフィルムを再現したレシピで撮影
今はもうない、Kodak製ゼラチンフィルターをかけたような渋いアンバー再現力が素晴らしい


2017年製作の「さようなら、コダクローム」という映画がある。
コダクロームの現像がいよいよ終了となり、現像可能なラボまでフォトグラファーが最後のフィルムを抱えて旅をするロードムービー。
作品の評価よりも、一部のフォトグラファーのコダクロームへの愛情が見える。
そして、僕もその一人。せめてエクタクロームとEPRは復活してくれないかなぁ。(オタクな独り言)

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