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苦い珈琲に蜂蜜 〜せかほしが教えてくれたこと

以前は紅茶派だった私が、この国で暮らすようになってからは、毎日コーヒーを飲むようになった。

この国は、コーヒー消費量が世界の中でも上位に入る。だけど、とくにコーヒーが美味しい国というわけではない。
カフェはセルフサービスが一般的で、先にお金を払ってから、コーヒーメーカーで長時間保温されたまま煮詰まったようなコーヒーを、自分でカップに注ぎ自分でテーブルに運ぶ。
これなら家で飲んだ方がいいよな…と毎回思ってしまう。

この国の民は、水代わりなんじゃないかという程、一日に何杯も飲むので、とにかく飲めればいいや、という感じが否めない。

夫も毎日4、5杯はコーヒーを飲む。
だけど、味に全くこだわりはない。
リモートワークになってからは、コーヒーを淹れるのは夫の係となり、「コーヒー!」と一言いうと、サササッと夫がコーヒーを淹れに行く。

夫の淹れるコーヒーは…驚くほど不味い…。
まるで泥水を飲んでるようだ…。
コーヒー豆の量もお湯の量もいい加減で、何度ちゃんと量ってと言っても面倒くさがって適当に淹れるので、毎回、薄過ぎたり濃過ぎたり、丁度よかった試しがない。
私もコーヒーの味がよく分かる方じゃないけど、夫のコーヒーが美味しくないことだけは分かる。
茶色いお湯でも変わりないんじゃない?と、嫌味を言ってしまうくらい、毎回味が定まらない。

私もハンドドリップをちゃんと勉強してみよう!と思った時があり、一通りの道具を揃えて、バリスタをやってる友人にも色々聞いたりして、何度も練習した。
だけど、なかなか満足のゆくようなコーヒーは淹れられなくて、平日の仕事の合間に何度も豆を挽いては、時間をかけて淹れるのがだんだん億劫になってしまい、もうコーヒー淹れたくない…と言ったら、代わりに夫が淹れるようになったのだった。

せかほし』の「アメリカ・南米へ!究極のコーヒーを求めて」の回を見た時に、コーヒーに蜂蜜を入れると豆のフレーバーがはっきりして、また違った味わいになると言っていたので、試してみた。
夫のイマイチなコーヒーが違う味になった!びっくり。
はじめてコーヒー豆の味を感じたし、仄かに花の香りもする。
これはいける!
私はそもそもコーヒーの苦味がそんなに得意じゃない。紅茶にはいつも蜂蜜を入れて飲むけど、これからはコーヒーにも入れてみようと思った。

バイヤーの丸山さんが買い付けたブルボンという豆は、花のような香りとチョコレート感がある…と言ってたけれど、一度飲んでみたい。
バリスタの方が、コーヒーのカクテルというのも紹介していて、自分で作ってみたくなった。
丸山珈琲は軽井沢のお店に昔行ったことがあった。その時も珍しい豆があって注文したっけ。

この回の春馬くんは、フワフワしたボリュームのある前髪が新鮮で、バイヤーさんにアメリカ西海岸の20代のバリスタっぽいと言われていた。
いろんなコーヒーを試飲しながら笑い声が弾けて、とても楽しそうな春馬くんとJUJUさんが居た。二人ともコーヒーが大好きらしい。
「せかほし」の春馬くんは素が垣間見れる感じで、JUJUさんとの掛け合いにいつもホッコリするけど、それだけじゃなく、物の背景を知ったりして、知識欲も満たしてくれる番組だった。

番組の中では、フレンチプレスを使うと、香りが良く短時間で手間がかからず、誰でも美味しく淹れる事が出来ると紹介されていたので、フレンチプレスが欲しくなった。
もう一度、ちゃんとコーヒーを淹れてみようかなという気になってきた。
そういえば夫の実家でもフレンチプレスを使っていた。
そして、コーヒーを淹れてくれるのは、いつも義父だった(笑)





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