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誰がアパレルを殺すのか①

転換期を迎えているアパレル業界にまつわる一冊です。

本書では、「アパレル・サプライチェーン研究会報告書」をもとに、業界の問題点として以下の事象が挙げられています。

・大量の売れ残りを前提に価格を設定し、ムダな商品を作りすぎている。(単価を下げるためだけに大量生産している。)
・市場規模は縮小していっているのに、市場に出回る商品は増えていっている

そして、インターネットやSNSの普及が、消費者に一般的なアパレルの原価構造を知らしめました。(販売価格に不必要なコストが計上されていることを消費者が知ってしまった。)

さらには、大量生産による環境への負荷や海外の劣悪な労働環境も問題になる等して、業界全体に厳しい目が向けられている現状について記されています。

アパレル業界に限らず、過去の成功体験から脱出できない企業や業界は多いように思います。

特に近年は時代の流れやニーズが目まぐるしく変化します。

従来の価値観にとらわれず、何事においても柔軟に対応する姿勢が不可欠となります。


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