食育心理カウンセラーになった理由②
こちらの続きです
無事に音楽高校に合格した私に、今度は「人間関係」という壁が待っていました
それまで友達付き合いよりピアノを優先してきたので、人との距離がうまく取れなくなっていたんです
そして、さらに追い打ちをかけるような出来事が…
私が進学した音楽高校は1学年100人を切るぐらいの規模で、そのうち男子は10人未満
当然、男子はモテモテです
そんな状況の中で、入学してから半年後ぐらいに3人の男子から告白されてしまったんです
私は好意を持っていなかったのでお付き合いには至りませんでしたが、嬉しさよりも「ヤバイ」が先にきました
9割女子の環境で、3人の男子に告白されるとどういうことが起こるのか?
もう答えはお分かりだと思いますが、仲の良かった子から無視され始めました
すれ違いざまに舌打ちされたり、聞こえるように私の悪口を言ったり
本当に辛かったです
でも音楽高校に進学する人は個性的な人が多いのも事実
群れていることが好きではない子もけっこういて、私と仲良くしてくれる人もいました
仲良くしてくれた子がいたからこそ、いじめには繋がらなかったのだと思います
その子達の存在が本当にありがたかったです
ただ、元々自己肯定感がめちゃくちゃ低い私にとって、無視されたり悪口を言われ続けることは、さらに自分の評価を下げる結果となりました
何もしていないのに「私が気に障るような言動をしてしまったに違いない」と思うようになっでしまうんです
だから今仲良くしてくれる子に嫌われないよう、ものすごく気を使っていました
そして、自己肯定感の低さを抱えたまま音楽大学に進学します
そのころに仲良くなった子が、食べても食べても太らない子でした
ちなみに男の子で彼はゲイでした
彼は私に依存するように、いつも一緒にいたがりました
私も彼からの依存で自分の穴を埋めるかのように一緒にいることを選びました
今まで女性に対してものすごく気を使っていた反動もありました
気持ちは女性でも男性
男兄弟しかいない私には、とても楽な相手だったんです
彼が食べても太らないということや奥底に眠っていた自分の体型に対するゆがみから「もう少し細くなりたい」とダイエットを始めます
最初は夕食を食べない方法を試しました
しかし通学時間が片道2時間かかる上に成長期
当然、空腹に耐えられる訳もなく…夕食を食べてしまうことも多々ありました
そこで次に考えたのが「食べた分は出せばいいじゃん!」ということで下剤を飲み始めます
太るのが怖くて夕食を食べてしまった日は必ず飲んでいました
でも下剤というのは常用していると段々効かなくなってくるんです
どんどん飲む量がエスカレートしていき、酷い時は1回に1箱飲んでいました
そうなると当然、通学中にお腹が痛くなるんです
片道2時間の通学時間が3時間になるほど途中で何度もトイレに行っていました
また飲む時間帯によっては夜中にお腹が痛くなり寝不足になることも
そして何より、自力で排便ができない状態になっていました
そんなある日。いつものように下剤を飲むつもりでいろいろ食べていたのですが、食べすぎて気持ち悪くなり吐いてしまったんです
そうしたらなんとスッキリして体重が減っている!
しかも、大量に食べた食事の重量で腸が圧迫されたのか、自力で排便もできてしまったんです!
こんな良い方法があったんだ!って本気で思いました
ダイエットに悩んでいる人はみんな吐けばいいのに!と思ったぐらいです
今考えると恐ろしい思考ですが、当時は本気で思っていました
好きなものをたくさん食べても体重がスルスルと落ちていく
楽しくて仕方がありませんでした
こうして私は、この先何十年も続く摂食障害の扉を開けてしまったんです
続きます
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