左顔面麻痺になっても美容師　小説１ー（１２）一週間で一番忙しいのは土曜日

１９日目

土曜日

１週間で一番忙しい曜日だ。

夜まで、体が持つか心配だった。

この日は自分で運転をしてサロンに向かった。

一人一人、お客様に長い間

休んでいた事を

お詫びをしながら施術し

この日

13人ほどのお客様を必死の思いで

応対した

まだ目が見えにくく

帰りの運転も心配だったが

なんとか帰ることができた。

帰って、妻がご飯を作って待っていてくれた。

お風呂に入って髭を剃り

顔を洗って

お風呂から上がって

顔に化粧水を塗り始めた

その時！！

　全く動かなかった左目が開いたーー。

私「え！！目が大きくなったよ！！」

と妻に駆け寄り、診てもらう。

私「おおおおお。感動した。」

妻「今日は、お祝いだね。」と妻が。

そして、ご飯を食べる。

そうすると、口も動き出した！！

「おおおおお！！」

勢い余って立ち上がりテーブルが動くほどびっくりした。

妻「こんなことってあるんやな。急に治りだした？？」、

私「１３人のお客様といっぱい話をしたから、左顔面の神経が繋がったのかなあ？」

理由はわからないが

自分の人生に何かが繋がった気がした

この日の夜は

大好きなピザポテトを食べて

映画をみて寝る事にした。