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「好きなマンガ3つ挙げるとなに?」

2022.3.12
トキワ荘のテレビを観ていたら、急に父から聞かれた。意外と難しかった。本当に何度も何度も何度も、繰り返して読んでいた3作。順不同で書く。

銀の匙

私の「努力」のバイブル。出会いは中学生のとき、コンビニで。マンガ大賞を取った、という帯に惹かれて、なんとなく。将来に悩む八軒を、自分に投影しながら読んでいた。あと、農業とか自然への、漠然とした憧れを抱いた。
関東以外に住んでいたのなら、これ読んで農業高校に進んでたかもしれない。高校時代のときはこういう青春を送りたいっていう憧れだったし、今読むと、自然環境を守って地方再生を支える人々として、違う視線で考えられる一冊。これだけは、紙の本と電子書籍をダブルで買っている。それだけ好き。
何度読んでも、「頑張る」とか「努力」とかの大切さとか、自分で切り拓くのが自分の人生ってことを、思い知る。努力のバイブル、人生のバイブルかも。

のだめカンタービレ

音楽への魅力を感じたきっかけ。私はピアノを習っていたが、何弾く?と言われて、クラシックを好んで選ぶようになったのは、この作品から。モーツァルトの2台ピアノの第一楽章が弾けたことは、本当に嬉しかったなぁ。
小説になるけど「蜜蜂と遠雷」も、好きな小説三選には入るかも。音楽、クラシックっていいよなー。
推しは黒木くん。吹奏楽部の体験で、オーボエに触れなかったことは、今も後悔している。大人になって時間ができたら、オーボエを吹けるようになりたい。リードに向き合いながら、長年愛用する木の机で、良い紅茶を飲む生活とかしてみたい。そういう大人になることが、今までもこれからも目標。

ちはやふる

これも、銀の匙に近い、バイブル書。本当に何度も読んだ。もちろんかるたへの白熱も読んでて好きなんだけど、かるたの試合以外の場面が私は好き。登場人物全員の人柄が素晴らしすぎて、こういう人になりたいなって思う。
特に好きなのは、かなちゃん。靴並べるラッキー貯金とか、着物を普及したいっていう情熱とか、控えめだけど自分の芯はしっかり持っている、大和撫子なところが大好き。私の憧れ。学部を変更する巻は、自分がこう生きたいっていう決意を感じて、泣きそうになった。
大学に入ってから読まなくなっちゃったんだけど、その理由は、何かに熱中していなかったからかな、って思う。近いうちに最終巻を迎えるということで、また読み直す予定。かるたの青春を、懐かしいと思ってしまうのか、また心の炎が灯るのか。どういう感情を抱くんだろう。

別枠:ドラえもん、名探偵コナン

これは、コンビニで週刊で出ていた¥300のマンガ本から。買うものがないときに買って、何度も読んでたなぁ。上記3作とは違って、「日本人みんなが通る道」「みんなの定番品」という枠に入るんだと思う。
熱中して読んでた記憶はないし、自分の憧れとかではないんだけど、本を触った回数としては、3大マンガに入れてもいいくらいで、内容も覚えてる。アニメも、やってるときにたまに観てる2作。

悩んだ:森本梢子さんの作品

「デカワンコ」「高台家の人々」「アシガール」。
デカワンコのドラマからマンガを知って、作家さんが好きになった。全部神作で、面白い。ふふふって笑えるのが好き。
もしマンガ家になりたいなら(絵が下手すぎて微塵も感じないけど)、好きレベルだと上記3作が勝つんだけど、誰の作品を手伝いたいか(誰のアシスタントになりたいか)って聞かれたら、絶対に森本梢子さん。作家さん、としての推しno.1になるんだと思う。

まとめ

こう書いてきたけど、私が元々吹奏楽部と百人一首部に入りたかったのは、確実にマンガが原因だよな、と思う。全部中学のときまでに出会ってたから。結局入らなかったのは、マンガで描かれてるほどの熱意を抱かなかったら、マンガごと否定されそうで怖かったからかな、とも思った。入らなかったのは結果論になるけど。
私は高校で演劇部に入って、上記作品の農業とオーケストラとかるた、のように熱中していた。でも、「ガラスの仮面」は高校卒業してから読んで、もし部活中に読んでたら何か変わってたかもしれないって後悔した。マンガにも、お仕事マンガとか恋愛マンガとか色んなジャンルがあるけど、私にとってのマンガは、部活なんだよなーって思う。

あと、銀の匙は八軒とアキ、のだめは千秋とのだめ、ちはやは千早と太一と新、っていう、王道な恋愛があるはずなんだけど、正直そこへのトキメキは感じていなかったかもしれない。少なくとも恋愛は、好きなマンガ3選を今選んでいたときの理由には、なっていない。
少女マンガもある程度はかじった(咲坂伊緒さんは絵柄が好きだった)けど、ときめいた記憶がない。無表情で読んでた記憶しかない。
これの理由は、果たして女子校だったからなのか、何なのか。昨日「恋せぬふたり」を一気見しちゃったこともあって、すっごいソワソワしてしまう。

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