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1976年、国際基督教大学入学

 1976年、3年間のフリーター生活を経て僕は国際基督教大学(ICU)に入学した。

 キャンパスは緑豊かで、学生が少ないので広々としていた。

 初めて会う同級生達は皆、真面目そうな印象だった。

 後にわかる事だが、新入生の多くは進学校出身の秀才が多く、難しい入試を勝ち抜いて来たガリ勉タイプが殆どだった。

 中には地方の公立学校のトップクラスの同級生もいたが、ガリ勉タイプというより個性的で天才タイプという印象だった。

 後に僕はそんな公立学校出の個性的な同級生達と親しくし、一緒に大学生生活を謳歌するようになる。

 そして、入学したこの年、哲学を教わりたいと希望を抱いていた森有正氏が亡くなり、学葬がICUで行われた。

 入学して早々に僕は目標を失ってしまったのだった。

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