恋愛も仕事も紙一重
恋愛において「振られるくらいなら、振りたい」という人が多数派を占めると思う。
”やった側は覚えてないけど、やられた側はずっと覚えている”という言葉もある。恋愛に関しても、振るより振られる方がダメージが大きく、忘れにくいもの。
中には「振る方が辛い」という人もいるが、振られたことしかない自分にとって、その心境は理解し得ないものがある。
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恋の終わりは通常、どちらかが振り、どちらかが振られる事で成立する。
振られる側は相手にとって、見た目、中身、その他どんな形であれ問題があり、結果的に不完全だった、という事実を認めざるを得ない。
そのためか、過去の恋愛の話の中で「振ったの?振られたの?」という質問に対し「振った。」と答える人が男女ともにやたら多い気がする。
”振られた”という事実を晒すことで、”不完全な人”と思われたくない、という心理があるのだそう。繊細だ。振る側に問題があることだって普通にあるのに。
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フリーランスとして仕事を取るため営業している際に、必ず費用の話になる。この費用の話が、前述した、振る・振られるの話に親しいものがあるような気がしてならない。
自分がクライアントに金額を提案し、振られるか。
逆に自分がクライアントに予算を聞き出し、振るか。
実際、自分はどちらかと言うと振った方がラクなので、保留もしくはクライアントに予算を聞く。自分が思う金額より下回っていた場合、残念ですが…と切り出す。
しかし、クライアントも”振った方がラク”側の人だった場合「いや、森岡様に合わせますよ(笑)」などと言い、具体的な金額を中々口にしない。
契約に至らずという事実は同じでも、自分から断った方が気持ち的に圧倒的にラク。やはり仕事においても、みんな傷つきたくないのだ。
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おそらくこれからの時代、ますます”振られたくない”、”嫌われたくない”、”傷つきたくない”、”恥かきたくない”といったニーズが、若い世代を中心に増える。
自分が傷つかないよう振る舞うのもいいが、その裏で誰かが代わりに傷やダメージを負っているという事も忘れてはならない。
もし自分が傷を負う立場になった際に、耐久性が低下していては危険だ。普段から振り・振られのバランスを保つことが大切かもしれない。
自分で書いておきながら、耳が痛い。
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