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”自律神経失調症”の話。

 中学3年生の秋、私は所属していたサッカークラブのリーグ戦の最終節に、サイドバックとして出場していた。その日の朝から、風邪をひいてるわけではないのにもかかわらず、何か体調が優れてないなと少し感じながら、アップをして試合に臨んだ。試合開始後から少し異変があった。いつもよりも息が上がるのが速く、体力の消耗が激しい感じがしていた。いつもならすぐに息が整うのに時間がかかったり、心臓の音がよく聞こえた。

 「なんかやばいかも。」と感じ始めたのは前半の半分くらいからだったと思う。おかしなことに、視界がだんだんと狭まってくるのだ。視界の端のほうから白い靄がかかるように狭くなってくる。次第に頭痛も始まり、もう立っていられないかも・・・と思った瞬間に前半終了の笛が鳴った。「助かった。。」と思い、ハーフタイムに何とか回復して後半に臨もうと思っていいたが、後半も40分走り続けると想像したときに、絶対に無理だと判断した。

 監督に症状を伝えたら、すぐに病院に行った方がいいという判断で、ちょうど試合を観戦に来ていた親とすぐに病院に向かった。診断の中では、ストレスを抱えていないか、睡眠不足ではないか、規則正しい生活を送っているかなど質問された。その時の自分は何も悩み事などなかったし、しっかりと毎日三食を食べていたし、寝る時間起きる時間も一定の生活を送っていた。しかし、症状から見て”自律神経失調症”と診断された。

 その時の私の主な症状はこれらだ。
・朝起きるのがつらい
・なんか体がだるい
・何もやる気が起きない
・慢性的な後頭部や首筋の痛み
・体温調節機能の低下       

 私の場合、とても大変だったことがいくつかある。一つ目は、原因がよくわからなかったことである。サッカーのことでも、学校のことでも、人間関係でも特に悩みはなく、ストレスも感じているという自覚がなかったため、嫌なことから逃げるということや、ストレスを回避するという方法があまりできなかったのである。そのときに原因が分かればすごい楽なのだろうと思う。二つ目は、学校に行かなければいけない朝が体調の悪いピークであるということだ。朝の寝起きは貧血の症状がひどく、ベットから起き上がるだけでも一苦労だった。夜になるとだんだんと回復していき、明日からは学校に行こうという気になっていても、朝になるとまた具合が悪くなってしまうというところがとてもきつかった。

 当時の症状は大体1~2か月で治り、普段通り学校生活を送り、サッカーも普通にできるようになった。私がこの症状で一番怖かったのが、私はなぜこうなったのか、原因がよくわからずに体調が悪くなってしまったため、体調が悪いせいで気持ちも沈んできてしまうという悪循環になってしまったことだった。その時に人は心と身体はとても密接な関係なんだと改めて感じることができた。

 その時は完全に症状がなくなり、完全に終わった気でいたが、その時から今まで、何度か当時のような症状が出るときがある。そのようなときも当時と同様に原因が分かっていないときになることが多い。しかし、何度も経験してきたということと、私はストレスを感じているということに気づきにくい人間なんだと理解したことによって、症状が出ても、もう慣れっこになってしまっている。

 このような症状が出る人が自分以外にいるかはわからないが、症状が重い時には、身体から心、心から身体というような悪循環になってしまい、鬱のような状態になってしまうこともある。でも、そのようになってしまったときには、ストレスと感じることと距離を置き、楽しいことだけ考えて心と身体のバランスを整えることが大事なんじゃないかと思う。

 この記事を見て、私と同じような経験をしたことがあるという人や、こういう症状を初めて知ったという人がいたら、反応をくれると嬉しいです!また、こんな対処法もあるよと教えていただけたらなお嬉しいです!
 少しでも、このような症状に悩まされる人が減ったり、自分なりの対処法を見つけていける人が増えていったらいいなと思って書きました。

それじゃ。






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