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モリコ、山に籠るの巻 【長野 車山高原 前編】

モリコの体重は、10年前からリンゴ1個分を維持していますが、今年はコロナ禍もありGoTo Eatもあり、なんだか大きめなリンゴになってきちゃった…
このままではインスタグラマーとしては失格、フィルターでは顔の肉をごまかすのも限界!ということで、抜本的なダイエットをするために思い切って断食道場に入門することにしました。

日本全国各所に、断食道場と呼ばれる施設は存在しており、ヨガスタジオのLAVAが運営しているものから、普通のホテルで断食コースを用意しているものもあったり。フィジカルコンシャスの高い(という設定)モリコも、これまで何箇所かお世話になったことがあります。だいたい3日間くらいしか時間が取れないので何キロも一気に落とすのは難しいのですが、一気に体の老廃物を出して体の中をお掃除することで、今までよくこんな脂っこいもの食べていたな…とか食生活を見直すいい機会になったりと、節目節目でファスティング施設を挟んできました。

今回は、ちょうど5日間も東京を離れられることになったので、割と長いプランを設定できる断食道場コーナーストーンさんにお世話になることにしました。こちらは、長野県車山高原にあるペンションビレッジ内にあって、外界の誘惑から一切断絶できるだけでなく、1泊約6000円程度〜というとても良心的なお値段というのも嬉しいポイント。よくあるホテルの断食プランなどは、「何も食べないのになぜこんなに払うのか?!だったら美味しいごはんがついたプランで最初から泊まったほうが良い(本末転倒)!」というくらい、お値段がするものなのですが、ちゃんと準備食と回復食がついて、さらに毎日3回ジュースがついて4泊5日でこのお値段は日本各地のファスティング施設を探してきたけどなかなかないかも。

オーナーに茅野駅まで迎えに来ていただき、車は山をどんどん登っていきます。小さい頃に訪れたことのある白樺湖を越え、白銀のビーナスラインを進んでいきます。雪が積もった高原の道はスコットランドのハイランドに少し似ていて、白樺の林に囲まれた静かなレイクリゾートから中世のお城が出てきそうな世界。こんな美しい自然の中で、デトックスをしたら、もう家系ラーメンも、カツ丼そばセットも、マドラスカレーも、私の人生に必要ないかもしれない…という淡い期待と寂しさが入り交じる複雑な心境になりました。

1時間ほどで宿に到着。なんとかわいいログハウス!

オーナーのご厚意で、日当たりの良いお部屋を用意してくださったとのこと。朝にはカーテン越しに樹氷が見えるらしい。スキーのペンションをそのまま引き継がれている建物なので、お部屋の雰囲気もレトロな感じで、父母世代が若いときにスキーしに来たような昭和の別荘やロッジってきっとこんな感じだったのかな。

宿の周りを探検してみると、最寄りのバス停までは徒歩で30分。白樺湖までは、見下ろすことはできても、雪道を歩いて向かうのは結構ハードコアである。断食時に無謀な運動は命取りなので、バス停まで行って折り返すことに…。

バス停にあったペンションマップは昭和当時のまま。ペンションの名前が昭和の世界観全開で、とてもエモい。

今ではここの多くが世代交代をしていて、新しく都会からやってきた若い夫婦が買い取ったりして、現代的なオーベルジュとなって生まれ変わっていたりもする模様。そんな昭和と令和が混在するペンションビレッジ車山。先程スコットランドみたい、と言いましたがこちらのビレッジ群は、開拓当時スイスやドイツの雪山の街をモデルにしたと思える漂うヨーロッパ感。お料理も美味しそうな宿が多く、実に惜しい。断食じゃないときにまた来たい…。

私もここに小学生のときに友達ファミリーと一緒に訪れたことがあり、家族旅行らしい旅行をそれまではしたことがなかったので、すごく楽しかったなぁ〜また来たいっていって結局来なかったけど、20年以上たってまさか一人断食しにこの山に戻ってくるなんてその時は想像してなかったなぁ、なんて思いながら都会暮らしになれるとなかなか険しい雪道を歩いて宿に戻る。

さて、帰る頃には待ちに待ったジュースの時間。

これ、とっても美味しくてびっくりしました。初回はにんじんとりんごジュースかな?クレンズジュースとかって東京でも色々とジューススタンドがあるけど、だいたい全部不味くて苦痛の象徴だったので、今回もちょっと怯えていたものの、こんな美味しいジュースだったら毎日飲めるし、これだけでも全然生きていけます。

こちらの宿にはモリコのようなライトなファスティングダイエッターだけでなく、1ヶ月くらいの長期滞在をして真剣に治療に取り組まれている方もいるらしい。アトピーとか疾患の改善にもファスティングは効果があるらしいので、そういった悩みを持つ方は一度トライしてみてもよいかもしれない。(モリコはなんの専門家でもありませんので、効果は保証しませんが、体にいいことは沢山あるというのはわかります!)

筆が走ると、風呂がテーマということをまたすっかり忘れてしまうのですが、こちらのお宿のお風呂は宿泊者さんにも大変好評とのこと。天然温泉が湧いているわけではないのですが、麦飯石を使って温泉のような泉質になっていて、とてもいいお湯。いつでもアツアツを用意してくださっていて、雪道の散歩からこちらのお風呂に直行するのが滞在中の日課になっていました。ファスティング中はできるだけ体も温めて、汗を流して体中の穴という穴から老廃物を流し出したい!!という意気込みで、この4日間を乗り越えたのでした。

お風呂はとてもピカピカ清潔。



後半に続く…。

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