今後の人生について
曰く、自分の考えを言語化することが大切なのだという。
私はいま人生に迷いを抱えているから、これを文章に起こしてみようと思う。
入社したての頃、残業を正直に申告していたら上司に呼び出され「工夫して、効率的に仕事をせよ」と注意された。
これを受けて周りに助言を求めてみたが労働時間は改善はしなかった。「上手くやれ」というアドバイスも頂戴したが意味がわからなかった。
やがて私は、自分は要領が悪いのだ、能力が低いのだと考えるようになった。
定時で帰宅できている同僚を差し置いて残業代を申請するのも忍びなく、また使えない奴と侮られるのも嫌で、私はサービス残業という方法を選んだ。毎日誰よりも遅くまで職場に残った。36協定なんて言葉は知らなかった。
ちょっとした自尊心を守るために、私は入社から5年間でたくさんのものを失ったと思う。
満身創痍の6年目にようやく人事異動があり、地獄から解放されると思いきや、私は残務処理のためにGWも返上して前部署に通い詰めることとなった。
その後もたびたび前部署から仕事のやり残しについて苦情を受け、結局は自尊心も失くしたのだった。
我が社について、異動を経験して初めて気づいた事があった。
①どの部署も人員不足である。
②全社的に「サービス残業はやむを得ない」という空気(する側もさせる側も)がある。
③会社は社員を守ってくれない。
いまの部署はチームで仕事に取り組んでおり、また上司が残業代を若手優先に配分してくれる(労働単価の安さもあろうが)ため、労働環境は多少改善した。
とはいえ、上司が休日返上でサービス残業しても業務が回らない現状があり、やはり残業申請が憚られる状況に変わりはないのだった。
今は守られる側だが、自分が10年後、20年後上司のように働いている姿を想像して危機感を抱くようになった。
上司にも精神的余裕がなく、困ったときに相談しづらい環境が常態化しているのが恐ろしい。上司と部下の二人で回しているような部署では、上司に業務知識がなかったり性格が合わなかったりで相談ができず部下が潰れていく例も見ている。
近年『やりがい搾取』という言葉を聞くが、私に言わせればやりがいがあるだけマシというものだ。採用面接では自分の理想やチャレンジしたいことなど色々話したと思うが、私が入社前に抱いていた理想など、ちっぽけな幻に過ぎなかったのだと思い知らされた。
私の仕事は例えるなら、毒を飲んでお金を貰うようなものだ。苦痛にじっと耐えていればお金は手に入るが、社会貢献とか自己成長に繋がっている実感はなく健康を害してさえいる。まして仕事が楽しいと感じたことは入社から一度もなかった。
そうして心を病んで辞めていく同僚を何人も見てきた。
私はたまたま踏み止まっているが明日は我が身、或いはすでに私自身も病んでいるのかもしれない。
人事異動すれば人生が好転するという私の期待は打ち砕かれた。この先定年まで「職場ガチャ」「上司ガチャ」でハズレを回避し続ける自信はない。
ならば自分が変わらなくてはと思った。たとえ明日、職を辞することになっても生き残れる術を身につけなくてはと。
具体的に何をすればいいのかは、まだわからない。わからないので、まずは文章にしてみた次第である。
お目汚し失礼。
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