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「水上集落のネコと子供達」コタキナバル マレーシア編 「路地裏ニャン方見聞録リターンズ#9 」

マレーシアはボルネオ島の北部にある都市「コタキナバル」へやってきた。
アルファベットの略称はKK。マレーシアって街の名前をアルファベット2文字で表すことが多いようで、なんだかカッチョいいのだ。
コタキナバルはKK
サッカー日本代表が初めてワールドカップ出場を決めた、ジョホールバルの歓喜で有名なジョホールバルはJB
首都クアラルンプールはKL
などなど。地名が長いからなのかなあ。

というわけで、今回はコタキナバルである。ここは世界一大きく、臭いと言われている、ラフレシアが近くで咲くということで有名である。私が訪れたときは、ちょうど咲き終わった頃ということで、どれだけの悪臭がするのか確かめられなかったのが残念だ。

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ネコ撮影の旅をしているときは、朝から夕暮れまで撮影して、夜になると部屋で、撮影中に起きたこと、感じたこと、見たことなどすべてをノートに書き記していた。いわゆる取材ノートである。これをしておくと、後から文章を書く際にその情景が鮮明に思い出すことができるのだ。これを書き上げるのに大体2時間くらいかかる。

そして今、ノートを見ないで書いているので、断片的かつボンヤリと旅の情景を思い出しているのだ。仕事じゃないからこれはこれで楽しいのだ。

いつも通り話が進まないので、ここでスパッと開始しちゃうのだ。

それでは、はじまりはじまり!

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コタキナバルの街は海に面しているので、海の幸に恵まれていて、新鮮な魚を扱っている市場が賑わっていた。

街自体が大きいので、歩いて撮影をする私にとってはなかなか過酷な場所だ。地図を見てそこに行こうかなと思っても、歩くと遠いのだ。しかも撮影しながら、思い思いの方向に行くから時間がかかるのだ。

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市場で出会ったネコ。貫禄十分な害獣駆除のエキスパート。

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ふと視線を感じて振り返ったら、子ネコがこっちを見つめてた。

コタキナバルには、大きな水上集落があるのを知っていたので、目的地をそこに設定。とにかくなんとなく歩いていくと、湿地帯のような、池のような場所にたどり着いた。

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これが水上集落。汚水の池に無数の木を差して土台を作り、家を建てている。そして、家から家に橋をかけて、集落が出来上がっているのだ。

驚くのは、家があるということもそうだけど、お店などもあったりして、そこに生活が成り立っているというところだ。

私の目的はもちろん、ネコの撮影ではあるけれど、そこの生活感や人の写真も撮ること。人によってはこの光景を見て、この場所に入るのをやめるという選択肢をとる人もいるんだろうけど、身の危険を感じる雰囲気はないので、そのまま入ることにした。

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水上集落のすぐそばには、川が流れている。子供達が遊んでいるけれど、いわゆるドブ川という水の汚れ方をしている。

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地上部分ではニワトリが放し飼いされている。ん? ネコもいる。

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ネコの写真を撮っているといろんな人たちに声をかけられる。お兄ちゃんたちが「写真撮って」と笑顔で話しかけてきてくれた。

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もちろんネコも撮らせてもらった。店番をしていてかわいかった。

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子供たちも集まってくる。何をしてるのか聞かれるので、「クチン、クチン(マレー語でネコ)」といいながらカメラを指すジェスチャーをしていたら、子供達がネコを連れてきてくれた。

子供たちかわいいなあ。ネコたちも普段からかわいがっているのを感じるんだけど、強引だから嫌がってるのは気のせい?

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ネコ少なめだったから意味もなくネコを差し込んでみた。
ネコはどの国でもかわらないかわいさだなあ。

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近所の子供たちもたくさんやってきたので、記念写真。
右下に見える水が、ここの場所の汚染度を感じさせる。

イタリアのヴェネツィアのような水上都市と言えば聞こえはいいけれど、この汚染度の状況を見て、子供たちが楽しそうに生活しているのに触れることができたけれど、この先どうなるんだろう。

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2時間近く写真を撮ったところで、水上集落を後にした。
子供達が手を振って見送りをしてくれた。

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最後まで追いかけてきてくれた3人組。この子たちのおかげでたくさん写真を撮ることができた。

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ちなみに、私が訪れた数年後に、マレーシア国内の水上集落は撤去されたらしい。Google マップで調べても、どこにも存在していない。あそこで暮らしていた人たち、子供たち、ネコたちはどうしているんだろう。
今も別の場所で元気に暮らしていることを願うばかりだ。

次にまたコタキナバルに行く機会があるならば、真っ先にこの水上集落があった場所に行こうと決めている。
大人になったあの子供たちの写真撮りたいなあ。

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なんかしんみりしちゃったので、ネコの写真で締めるのだ。

次回もお楽しみに!


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猫写真家・森永健一公式サイト Feel So High! cats side.


ブライダルカメラマン&猫写真家のモリケンこと森永健一。 ネコ写真集「あきらめニャければうまくいく」(電波社)より発売中!エキサイトニュース、えんウチ、しらべぇにも取りあげられました。 東京カメラ部写真展4回入選。 ネコフォトエッセイも連載していました。