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Be yourself〜立命の記憶I~⑩

◆第5章:出発の日(2)

あー、荷造りしないといけないのになー、時間無いけどなー、まぁいいか。

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話をする時に気をつける事



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・私は空気が読めない人という事を理解する

・恋愛の駆け引きが出来ないので言葉の裏が理解出来ない

・価値観の違いを理解してもらう

・ホテルの部屋に付いてこようとしたら警戒心を出す事

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うーん、あと何かあるかな?

思い浮かばない時は、図解だ図解。

右側が私、左側が彼。
感情の大きさは文字の大きさに比例する。
資料は視覚で分かりやすく、よ。
やっぱ私仕事デキる女でしょー。


うーん、こうやって見ると、私、好きとかキスしたいとかそればっかりだなぁ。

理性少な!
それに比べて彼はとても理性的な人だ。
あ、ウチの主人もそうだ。
私、理性的な人がタイプなんだね。
いや、理性的に見えて実は情熱的なのがウチの主人だわ。

オフィスに誰も居なくなってシーンとなったので、
私はYoutubeで、The Chainsmokersの「Closer」をかけた。

https://youtu.be/PT2_F-1esPk

よし、図解の結果分かった事。

・彼は理性的な人
・私は本能的な人

て、ことは、変な事しないようにするのは、私のほうか!!
私に引っ張られるとダメって事ね。
よしよし、そんなエロい格好もしないし、誘ってる仕草をしないように気をつけよう。

はー、よしよし。なんとなくまとまったぞ。

落ち着いたところで、流れている音楽に耳を傾けた。

The Chainsmokers の「Closer」

恋人と、様々なすれ違いで別れた後、振り返ってみると、自分たちがまだ若かっただけだったという事に気づく歌。

I can't stop.という歌詞が、さっきまでの私じゃん。何でこうなっちゃったのかな。

でも何でこの歌、私の心を掴んで離さないんだろう。

何度も何度もこの曲を聴いていて気付いた。
気付いた事は資料におとす。
癖のように私はパワポに書いた。

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発見した事

・音楽の歌詞などに共感して感動する瞬間というのは、
作詞家の想いに同調できた瞬間でもある。

嘘や綺麗事ではなく、本当の気持ちが同じ気持ちの人同士でつながる瞬間。
同じ気持ちの人が多いとたまたまヒットするという事。
嘘や見せかけに騙される人はたくさんいるけど、
真実は世界を動かすという事。
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そういえば、スピリチュアルなアーティスト友達のMojinが言っていた。

音楽って全部本当の事を歌っているんだよって。

彼は人のソウル(魂)が起こす不思議な出来事も全部理解できる人だ。
私もソウルの声を感じる事が出来るタイプ。最近はめっきりだけど。
これだけだと、何のことだか半信半疑な人も多いよね?

何がそうさせたのかは分からないのだけど、私は「話をする時に気をつける事」の内容を書いたページの一番下に、この文章を追記した。

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・私達は心が繋がっていると思う。同じ思いを共有しているのにすれ違ってばかりだったと思う。
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そして、時計を見て、資料を印刷して、自宅に荷造りに行った。

自宅に戻ると、家事のアルバイトをしてくれている佐伯さんが来ていた。

「ごめんね、ちょっと旅行の準備するから気にしないで作業してて。」

そう伝えると、今回の旅に必要な物をボストンバッグに詰めた。

バンコクで着る洋服、ブラトップ、旅行用紙パンツ、靴下、化粧品、あとお土産。

持っていく物は最低限にして、必要な物は必要な時に現地で調達するのが私の旅行のスタイル。

ベトナムで泊まるホテルのすぐ隣に市場があるから、初日の夕方、そこでベトナムで着る洋服は買おうと思っていた。
失敗しても、会うのはKonamiさんだから笑ってくれるだろう。

現地で必要なものが出来たほうが、買いに行く理由が出来て歩き回れるから好き。

あてのない旅は、あまり向かないタイプだ。

持ち歩く用のバッグは、ひったくりに遭わないように、リュックか斜めがけのカバンが好ましい。
最悪無くしても後悔しないようなバッグのほうが良い。

更に、私は、印刷した資料を入れるからA4サイズの透明ファイルが入らないといけない。

で、引っ張り出したのは、10年以上前の真っ黒の斜めがけメッセンジャーバッグみたいなの。

うーん、けっしてオシャレではない・・・。
つーか、ダサい、ダサいな!もさい!もっさいよ!

もう、でも今更しょうがない。

身軽に移動する時用に、私は、コーチの小さいハンドバッグ型のポーチも中に入れる事にした。これはカワイイ♪

しかし、まぁ、彼の分のお土産だけ超でかくなってしまった。
確かにバレバレかも知れない。


忘れ物をよくするから、必要な物のチェックは、入念にしないといけないタイプ。

チェックをしているのに、忘れている事があるから、やっぱり忘れ物はよくする。

しかも、今、2週間程前から頭がフワフワしている最中だから、絶対何か忘れると思った。

荷造りにすごく時間がかかった。

荷物をまとめ終わると、ちょうど家事を終えた佐伯さんと話が出来た。

そういえば、先日彼女の恋愛相談に乗った時に、高校の時の彼の話をしたばかりだった。

こんなひどい男もいたんだよ、と。
男は好きじゃなくてもキスもHもするもんだ、と。

私は、それを思い出して、彼女に言った。

「あ、この間、好きでもないのにキスして去ってったひどい男の話したじゃん?」
「あ、聞きましたね。」
「あたし、今日の夜から、ベトナムとタイ行くんだけど、その彼に会ってくるよ。」
「えぇ!マジですか?」
「いやぁ、色々考えたら誤解があるかも知れないんで、聞いてくるわー。真相はお楽しみに!」
「大丈夫なんですか?」
「いやー、間違って変な事しちゃわないように、進んで色んな人に話してるんだ。結果報告するから待っててね。ハハハ。」


そう。私、他にも色んな人に話をした。

ビジネスパートナーの小林さんや、久しぶりに行った美容院のshinさんにまで。

男性に聞くと、みんな口を揃えて、

「いやー、それはヤバイよ。」
「特に酒入っちゃうと。」

という。

私は警戒するべきなのか・・・。

普通に飲みに行きませんか~、って誘うと勘違いしちゃうのかな、男の人って。分からない。

あ、私、彼に最初に飲みに行きませんか、って誘ってる・・・。ヤバかったかな・・・。


パッキングを終え、一度、オフィスに戻って、もう一度「Closer」を聞いてから、子どもたちのお迎えに行く。

子供たちには少し申し訳無いと思った。
ママが数日間だけど居なくなる事は、小さな子供にとっては、不安になるのではないかと。

自転車で家路につく途中、ママは今日の夜から居ないけど、ちゃんと戻ってくるから安心してね、待っててね、と伝えた。

少しさびしくなるけど、ごめんね、待っててね。

主人にも伝えた。金さん達がご主人本当に優しい人ね、と言っていたのを思い出したから。


「ねぇ、あなた本当に優しいよね。私、あなたの事、本当に愛してる。愛してるよ。」


そう言って、抱きしめてキスをした。子どもたちの目を気にしながら。


佐伯さんの作ってくれた夕食を、テーブルに準備している最中に父親が到着した。

鹿児島からのお土産を受け取ると、私はボストンバッグにKonamiさん用と、彼用と分けて、荷物の最終チェックをして、ジッパーを閉じた。


そして、夜の10時過ぎに私は羽田に向かった。

寝ている間に到着出来るように深夜便したんだ。

機内では、「closer」を聴きながら、目をつぶった。

続き→◆第6章:ベトナム・ホーチミンシティの空港

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サポート頂けるなんて、そんな素敵な事をしてくださるあなたに、 いつかお目にかかりたいという気持ちと共に、沢山のハグとキスを✨✨ 直接お会いした時に、魂の声もお伝えできるかも知れません♪ これからもよろしくお願いします!✨✨