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Be yourself〜立命の記憶I~⑪

◆第6章:ベトナム・ホーチミンシティの空港

目が覚めたら、機内の着陸態勢に入っていた。
時刻は朝5時。
窓の外の景色はなんだかまだ暗くて見えない。

飛行機が着陸して、空港に出る。
国際線に乗ると、いつも思うのが、入国審査管理局の場所でパスポート出す時、すごく並ぶんだよね、という事。


待っている間、暇だなーと思っていると、後ろでカシャってシャッター音が聴こえた。
あ、そうか、写真など撮ってみますかね、と思って、私もスマホを出して、写真を撮ってみた。


そしたら、警備の人に、ジェスチャーで「ほら、あそこに書いてあるでしょ、写真撮影禁止」と教えられて、わ!ごめんなさい。とジェスチャーで謝った。


なんだよー、他の人が撮ってると思ったから、撮ったのにー・・・。

その後、手荷物受取所のベルトコンベアーで、荷物を待っている時に思った。

彼とすれ違っていた理由は、彼の押しが弱かったからじゃない?
モテる女は、奪い取るくらいの勢いが無いと、自分の物には出来ないのよ?
実際、ウチの主人もすごい方法で奪っていったんだから、私の事。


あ、イヤイヤ、もちろん、今の私は無理よ?家族を愛してるから。私にじゃなくて。
まぁ、彼には、私がモテる女なんだって事を理解してもらわないとな、って思ったの。

例えるならね、このベルトコンベアーに私が座って周ってるとするじゃない?
笑顔で「ハーイ♪」って。


そしたら、そこそこの人数の男が「俺の荷物だ!」「いや俺の荷物だ!」って寄ってくるくらいはモテるよ、私、って。


そんな事を考えながら、私は、ボストンバッグを受取り、ゲートの外に出た。


ベトナム、ホーチミンシティの近くのタンソンニャット空港は、他の空港と比べるとすごく小さくて、人も少なかった。まぁ朝早いからだと思うけど。
でも、気温は暑い。まだ室内だけど、外は日本の夏くらい暑そうなのが分かった。


空港内のベンチで寝ている人を横目に、私はトイレに行き、日本から履いてきたタイツを脱いで、バッグにしまった。
トイレを出ると、100mくらい先に両替所が見えた。

両替は空港内で出来る、と調べていたから、そこで1万円札を出してベトナムの通貨の「ドン」に両替をした。


すると、「0」のケタがむちゃくちゃ多いお札がたくさん返ってきた。えー、全然いくらあるのか分からない。

うーん、私、こんな頭ポヤポヤする前はこんなの朝飯前の女社長だったはずなのに・・・。

海外では、両替後は、騙されないように金額が合ってるかどうか確認しろ、というセオリーはまったく守れなかったが、両替所のお姉さんの顔を見ると、まぁそんな悪い人には見えなかったので、もう数えずに、写真だけ撮って空港を出た。


この写真を友達に見せたら、騙されてるかどうかは、分かるでしょ、っとね。
とりあえず、この中から、ホテルまでのタクシー代は払えるでしょ。

空港を出ると、思い出した。あ、たばこ吸いたいんだった。


英語で、たばこを吸う場所があるか、近くの警備員の人に聞いた。
あっちにある、というようなジェスチャー。え、ホント?灰皿あるの?見えないけど。


「え?灰皿もあるの?ash tray?あるの?」と何度か聞くと、静かに少しバカにしたような表情でうなずく警備員男性。


えー、ホント?そんな黙ったままで頷かれても信用できないー。
で、行ってみたら、あった。疑ってごめん。

たばこを吸っていると、日本語が聞こえてきた。


そうだ、タクシーは、ボラれないように、先に値段を決めてから乗るべし、とどっかのサイトに書いてあった。


「すみません、日本の方ですよね、市内までのタクシーはおいくらくらいか、お分かりですか?」


と聞いた。
すると、4人組の日本人の中から、親切そうな30代前半風の男性が、教えてくれた。


「15万ドンくらいかな。」


ありがとうございます。とお礼を言って、早速タクシーを探した。


やっぱ、国内、海外問わず、男性はいつも親切で優しい人が多いんだよなー。女性も親切なんだけど、日本のオバちゃんとかたまに冷たい人いるんだよね。なんで??

たばこを吸い終わった私は、タクシー乗り場を探した。

うーん、この看板か?よく分からない。


どっかのサイトで見た、安全でオススメという白に緑のラインの入ったVINA SANタクシーを探したかったんだけどなー、居ないなー・・・と、キョロキョロ見回していた私。


その時、現地人の40代らしきヒゲの男性が声を掛けてきた。

英語で、

「どこまで?」

と言っている。
あー、ここなんですけどー、と、ホテルの住所が書いてある紙をバッグから取り出す私。
あー、ここね。という素振りで、英語で値段を伝えてきた。

「サーティー(30万)」

ん??さっき15万ドンって聞いたから、倍になってるじゃないのよ、ボッてるな、こいつ。


くそー、観光客だからってバカにしやがってー。ちゃんとしたタクシーじゃないのは分かってんだぞ。騙されないぞー。
そう思った私は、つたない英語でこう答えた。

「ノー!フィフティーン(15万)。アイ ウォント ペイ ジャスト フィフティーン!」

そしたら、また交渉してくる。
なんとかかんとか、英語で言っていたが、もう分からないので、私は、スマホの「旅行通貨楽々計算」アプリを開いた。

好きな通貨を3カ国分登録しておけば、入れた金額を同時に現在レートで表示してくれる優れものだ。
と思ったら、アプリを開いたとたんに、

「現地通貨計算中」の表示が出て動かない。

おおおおーい!持ってきたWi-Fiは飛行機の中で電池無くなったんだよ!ネットには繋がらないんだよ!!
もぉぉぉー、つかえねーな~、くっそー。
いや、Wi-Fiのバッテリーを繋げば良かったのに、すっかり忘れていた私。

自分のせいだな。

で、あー、ちょっと待ってね―、どうしよっかな~、とスマホを見ていると、現地人男性、計算機を出して、カタカタと入力して私に見せた。

「180000」

おぉぉぉおい!ちょっと待て!だから、私は15万ドンしか払わないって言ってんだろがー!!
ちょっとキレ気味に、計算機に入力し直して言った。

「150000」
「ジャスト!アイル ペイ ジャスト ディスワン、オーケー??」

そしたら、なんか、また計算機で入力し始める。
もう、いいよ、あんたのタクシーには乗らない!そう思った私は、彼に渡していたホテルの住所の紙を取り上げ、別のタクシーを探しに歩き始めた。

すると、まぁ、乱暴な。腕をガッチリ掴んで、

「オーケー、オーケー。」なんとかかんとか、と英語で言ってくる。

よーし、分かったか。じゃ、乗ってあげましょう。と笑顔になる私。
目の前のタクシーに、男性の運転手が乗っていた。


あれ、金額言ってきたあなた、運転しないの?
後で思ったけど、ははー、これ組織ぐるみの詐欺タクシー??危なー。

まぁ、この時点では、そこまで気付いていない、私。
わらわらと3人くらいの人が寄ってきて、私の荷物を助手席の足元に乗せて、ここに乗れという。ちょっと。足置けないじゃん。まぁいいや。


タクシーに乗り込むと、若い20代くらいの男性が車を走らせ始めた。

住所の書いた紙を渡す。
住所をチラチラ見ながら、走る。
そして、話掛けてきた。

「ウェア アー ユー フローム?」

しかし、まぁこれが聞き取りにくい。え?え?なんて言った?
なんか分からない、という顔をしていた私に、彼は、単語だけで伝えた。

「フローム、フローム」

あぁ、どっから来たかってね。はいはい。

「アイム フローム ジャパーン」
「オー、アイ ライク ジャパーン」
「オー、リアリィ??Did you go to Japan?」(日本に行った事はある?)
「No,Jast Internet website.」(いえ、インターネットのウェブで見ただけ。)

と、パソコンの画面を見ているというジェスチャー。
あぁー、はい。行ったワケでは無いのね。


あ、そうだよね、普通のベトナム人のタクシー運転手がそんなお金のかかる旅行、しかもお金のかかる日本に旅行なんて出来るワケが無い。
私は、ちょっと失礼な事を聞いてしまったかしら・・・と落ち込んでしまった。
それを取り繕うように、私から笑顔で話しかけた。

「I’m from Tokyo. Do you know Tokyo?」(私東京から来たんです。知ってる?東京)
「Oh,yes, I like Tokyo,too.」(もちろん、東京も好きです)
「It’s Olympic city.Do you know? Sometime you can come to Tokyo.いらっしゃいませ~。」
(東京はオリンピックシティよ、知ってるよね?いつか来れると思いますよ)
「Oh yeah,oh yeah」(いいねぇいいねぇ)

明るく返事してくれた。良かった、悪いこと言ってないよね。
小池百合子都知事さま、ありがとう。オリンピックの話題は万国共通だよ。

と、ここで、彼がお金をダッシュボードの上に置けという事を伝えてくる。
あ、オーケーオーケー、とお金の入ったコーチのポーチを取り出した。


えーと、うーんと・・・・・・・どれ??


500000が3枚と、100000が4枚、3000が1枚、2000が1枚。
15万にするには、100000が1枚と、3000と2000、いや違うな、ピッタリは無いな・・・。

困った私は、運転手の彼に、英語でこう告げた。

「えーと、ぴったりは無いから、途中でどこかショップに寄るか、ホテルに着いてから、両替して渡しても良い?」

すると、彼は、私の持っているドンのお札の全部を、私の手から取り上げた。


ヘイヘイヘーイ。ちょっとー。返してよー。


取り返そうとする私を、制止するように、左側の窓の側までお札を持っていって見ている彼は、10万ドン札を手に持ち、これと、あと必要だ、というジェスチャーをする。


分かってるよ、分かってるよ、だから細かいのが無いんだっつってるじゃん。


他には無いか、他には無いか、としつこいから、あとは、日本円しか無いってば、と日本円で4万円程の所持金を出した。


すると、彼はそれも取り上げようとする。
おいおいおい、何すんだー!触るなー!

「ノー、ノー!」

と、日本円札をしっかり掴んで離さない私。
いいから、いいから、という表情の彼の顔をみて、一瞬気が緩んだ私の隙を見て、彼は私から日本円札を取り上げた。

6枚程のお札の中に、ドンが混ざっていないのが分かったようだ。返してくれた。


ね?無いでしょ?だから、ショップかホテルに着いてから払うからー。


と、思っていたら、彼が何か言っている。
どうやら、お釣りが無いんだ、という事を言っているようだ。


うん、分かるよ、知ってるよ。だから買い物してお釣りをもらうか、ホテルで両替してから払うって言ってるじゃん。

そしたら、彼は車を出して、走り始めた。
あ、やっと分かったね。よろしくー。


っと、思っていたら、あら?ここ空港じゃないの?あれ、戻ってきちゃったの??
あ、私の英語、全然通じてなかったの??

あらあらあらあらー、という間に、さっきの出発地点まで戻ってきた。


あ、空港で両替してこいって事ね。分かったよ。

私は、急ぎ足で、ボストンバッグを抱えて、空港の中の両替所に戻った。
さっきの両替所の彼女が居たので、私は言った。

「This is too much big for me, please exchange small one.」(これ大きすぎるよ、小さいのに両替してくださいな)

彼女は、やっぱりそうだよね、という表情で、50万ドン札を細かいのに変えてくれた。
なんだ、分かってたんじゃないのー。私もネットで調べて分かってたけど忘れてた―。

やっと、細かいお札も出来たし、今度こそ、分からなくならないように、10万ドン札1枚と5万ドン札1枚を手に握りしめて、タクシー乗り場に戻った。

すると、またさっきの金額交渉のタクシーのおじさんがやってきて、英語でこう言った。

「22万」

あぁぁぁぁーん???なんだとー!!!!
さっき、15万で話ついてただろーがー!!!!!
ふざけんなー!マジでぶっ殺すぞ、この野郎!!!
と、相当キレ気味の私は、自分のスマホのアプリで金額を表示させようと、バッグに手を入れた。

すると・・あれ!!!無い!!!無い!!!!スマホ無い!!!!

血の気がサーっと引くような焦燥感(しょうそうかん)で、私は、バッグの中をひたすら探した。
無い!無い!無い!
あぁぁぁー!!ホントにどうしよう!


怒りから一転、泣きそうになった私に、まだ何か色々言ってくる現地人。しかも4人くらいで。

もー!!!そんな同時に色々話されてもわからないよ!!
とにかく、私の携帯、さっきの彼の車にあるんじゃないの?!?!


そう思った私は、金額交渉してきたおじさんに、「さっきの彼は?さっきの彼はどこ?」とワケの分からない英語で叫んだ。

すると、またどんどん人数増やして、現地人が集まってきて、何か分からない言葉を言ってくる。
業を煮やした私は、思いっきり叫んだ。

「アイ ロスト マイ フォン!!」
「アイ・ロスト・マイ・フォーーーーーン!!!!!」

目に涙を溜めていたと思う。
もう、どうしよう、どうしよう、と焦(あせ)っていると、警察なのか警備なのか、制服を来た太ったおじさんが私にこう言った。

「OK.Check your bag.」(オーケー、バッグ調べて)

うぅぅーん、はいー。とその場の地面にバッグを降ろし、片手に15万ドンを握りしめたままバッグの中を見る。無い、無い、無い。


すると、とりあえず、握ってる札を置け、と指示された。はい。置きました。


バッグの中身をひとつひとつ取り出して、地面に移動させた。


無い、無い、無い、無い、無い・・・・。
もぉぉぉぉー、どうしよう・・・。


泣きそうな顔で、しゃがんだまま、現地の人を見つめる私。

もうどうしたらいいか、分からない。アジアの国でスマホは高く売れるから、盗難されないように気をつけるべきアイテムのひとつなのだ。

無いとこれからの旅にすごく支障が出る事は分かっていた。

その時、制服の太った人が、道路を渡った先から、何かを言いながら戻ってきた。


その片手には!白いスマホが!!!
あぁぁぁー!それよー!!これよー!!!
私、心底ホッとして、目に涙を浮かべながら、彼に言った。

「Thank you! Thank you! Sooooo much Thank you!!!」(ありがとう!ありがとう!ほんっとうにありがとう!!!)

良かった良かった、という現地の皆さんの表情。
もう大丈夫、もう大丈夫、と安心した私は、じゃぁ、タクシーに乗ろうかしら、と思って振り返った。
すると、さっきの金額交渉のおじさんが真顔で言った。

「22万」

・・・・んんんんんー!もぅ!!!だから15万しか払わないって言ってるじゃん!分かんないならいいよ!とその場を立ち去ろうとすると、分かった分かった、じゃぁ乗って、と、わらわらわらわら総勢5名くらいで、私のボストンバッグを車に乗せ始めた。


トランクに乗せようとしていたが、知らない場所だと異常に警戒心が強い私は、ボストンバッグを自分で持った。「ジャスト ディス ワン!」と言って、持っていた15万ドンを見せると、その場で女性がお金を受け取った。

私は、もう払ったもん、と当然のように、助手席の足元にボストンバッグを置き、そのまま乗り込んだ。ドライバーはその女性だった。

車が走り出しても、あまりの出来事に、私は少し手が震えていた。
とりあえず、落ち着け、落ち着け、私、と唱えていると、女性ドライバーが言った。

「メーター」

そして、私の目の前のダッシュボードをポンポンと叩く。
まさか・・・、金出せって??

くぉらぁぁぁぁぁーーーーー!ふざけんなーーーーーー!!!!
さっき、言っただろうがーーー!!!!
ジャスト15万しか払わんと!!!
なんなんだよ!この国は!いや、全部とは言わない!でも空港のタクシーってなんなんだよ!


怒りが止まらない私は、ドライバーの女性に、ありったけの大声で叫んだ。

「ジャスト ザット!アイ ペイド!ジャスト オンリー!!!!オーケー??」

その怒りを感じたのか、その女性は黙って車を走らせた。

しばらく車を無言で走らせ続けた後、女性ドライバーが何やら携帯のイヤフォンで話を始めた。
なんか現地語でずっと喋ってる。
結構ずっと喋ってる。


あれ、もしかして、こんな事言ってる?

「ちょっとー、この女、メーターの金払わないってダダコネてんですけどー。」
「いや、もうなんか何言っても分かってないし、いや分かんないでしょ。」
「ブチ切れて、叫んでるし、どうしたらいいんだか。」
「うん、ええ、いやでもね、うん、いやだからさ。」
「無理でしょこの女。相当バカでしょ。このブス。」(これは言ってない)

私は急に不安になった。もしかして、本当に15万ドンじゃ足りない?
でも、メーターの読み方全然分からないし、本当はいくらなのかが全然分からない・・・。


もし、ホテルまでちゃんと行かずに、このお金ならここまでよ、って、見知らぬ土地に放り出されたらどうしよう。


とにかく、チップくらいはあげないと私ヒドい人になってしまうかも知れない・・・。

そう思った私は、スマホのアプリでチップに妥当な額を調べようとした。
アプリを開くと、

「現地通貨換算中」

あぁぁぁーん、もう!


バッグからWi-Fiのポーチを取り出し、バッテリーをつなぐ。
Wi-Fiの電源がオンになったのを確認して、スマホアプリをもう一度開いた。


やった!やった!やっと使える!
早速、渡せるチップのお札があるか確認した。
2000ドン札があったので、アプリで2000をドンのところに入力する。

「9.39円」

安っ!!!なんだそりゃ!
チップとしては、ケチすぎるだろ!
そう思った私は、もうちょっと大きいお札ないのかね、とゴソゴソと探す。
1万ドン札があったので、もう一度、アプリに入力する。

「46.93円」

うんうん、このくらいならいいかな、現地感覚としては。
ちなみに、もうちょっと上のお札はあるかしら、と探す。
5万ドン札があった。

「234.63円」

うーん、これはちょっとサービスしすぎじゃないかしら・・。現地感覚だと。ていうか、これ払うと、20万ドンで乗った事になるから、あの灰皿のとこに居た男性の言った額よりも大幅に多いし、適正価格で乗ってる意味なくなるもんなぁ。

そう思った私は、1万ドン札=46.93円を握りしめて、バッグのジッパーを閉じ、いつでも降りれるように準備をした。

程なくして、タクシーが止まった。左側の建物の上を見ると、金色の文字で「SILVER LAND HOTEL&SPA」と書いてある。私の泊まるホテル!!
良かった!ちゃんと乗せてくれた!!良かったー!!
そう思った私は、ドライバーの彼女にこう言った。

「I’m sorry, I was angry. I’m so sorry.」(怒ってごめん、ホントごめん。)

そして、握っていた1万ドンを彼女に渡して、ボストンバッグを持って車を降りた。
ドアを閉めると、笑顔で車に向かって、手を振った。

しかし、まぁ、私。数万ドンを絶対払わない!ってこんなにゴネてたって事は、たった数百円で超ブチキレてダダこねてたって事?


あぁぁぁー、ごめんなさいー・・・。恥ずかしーぃ・・・。ホント、恥ずかしいー・・・。

続く→◆第7章:ベトナム・ホーチミンシティのスパ


サポート頂けるなんて、そんな素敵な事をしてくださるあなたに、 いつかお目にかかりたいという気持ちと共に、沢山のハグとキスを✨✨ 直接お会いした時に、魂の声もお伝えできるかも知れません♪ これからもよろしくお願いします!✨✨