『STEPN「健康・CO2削減」はどこまで本気?「to Earn」における大義の重要性』~【新しいWeb3ビジネスのアイディアのタネ】・Web3ニュース2022.5.31
今日は『STEPN「健康・CO2削減」はどこまで本気?「to Earn」における大義の重要性』に注目!
「to Earn」の代表となったSTEPNのかかげるビジョン・大義がいかに収益とバランスさせるための重要な要素になっているのかを紐解きます。
特にSTEPNを金儲け目的だけの怪しいサービスだと感じている人、営利企業のSDGs活動は「ウォッシュ」だと考えている人に向けて、大義の使い方や収益とのバランスの重要性・本気度が試されるのがWeb3時代ですよ、という話。
おつかれさまです。モリプトタツヤです。
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■「STEPN」のビジョンとは
↑STEPNは楽して大儲けできる
夢の(怪しげな)サービス
とEarnの部分が注目され広まりましたが、
運営陣が示している「大義・ビジョン」を中心に
非常に丁寧に解説した記事です。
STEPNを訝しむ人たちには絵空事に
伝わるかもしれませんが
to Earnがどうしても「お金」で着目させる以上
健康やCO2削減など大義は大事だと感じます。
なぜなら
to Earnは持続の見込みが大事で、
大義のない収益は支持されず持続しないから
です。
収益性は大切ですが、収益の持続性は
大義によって叶えられるようになってきた
のが昨今のトレンドなのはご存じの通り。
Web3はユーザーと資本家を一体化する
資本の民主化
だとも言われています。
つまりto Earnは
Web3のエッセンシャルな部分の凝縮。
持続可能なto EarnこそWeb3の成功例
と言えるはずで、
そのためには大義と収益の一致が必要です。
■STEPNの大義は健康とCO2削減
STEPNの大義は健康とCO2の削減です。
運営もユーザーも「お金」が目的でしょ
というのは一面。
大義も方便ということが多い中、
STEPNは大義と収益のバランスを取り
大義を単なる方便ではない位置づけで
実現しようとしているように見えます。
「2ヶ月で、1万トン以上の炭素除去」が
どの程度の効果なのか、STEPNの経済規模で
毎月10万ドルが大きいのか小さいのかは
議論の余地があるかもしれませんが、
当事者になると意識が少し変わるのは
間違いありません。
■運営の今の収益源は大義と無関係な「ミント工場」という矛盾
もちろんミント工場や爆益狙いなど
影響が及ばない人も大勢います。
運営の収益はミント工場から生まれる構造で、
歩いて稼ぐ人の収益=GSTがお金になる理由も
ミント工場がGSTを買い取ってくれるから。
ミント工場は歩いてGSTを稼ぐことなく
買い取ったGSTを使ってシューズを量産する
ため「歩いて健康」と無縁です。
運営が大義と無縁のミント工場からの収益で
CO2削減に資金を投じて大義とするのは
矛盾があります。
つまり大義の面で永続性が弱いのが現状。
またミント工場の人が大義を意識せず
爆益のみを目指し続ければ
ウォーカーとの経済格差が広がり
不公平感は大義を蔑ろにして
皆をミント工場化に向かわせます。
全員がミント工場になると
シューズの買い手が新規参入者に依存し
新規参入者が減ると崩壊します。
経済合理性の面からも、
大義を軸として設計する方が
永続性がある
ということになります。
Web3は金融と直結し
ユーザーと資本家を一体化する
のが特徴なので、
いかに高等な大義を掲げても
トークンの価格の変動などで
ユーザーが運営を信頼しているかどうか
運営に本気なのかが
可視化されてしまいます。
STEPNの場合「ミント工場」の対策を
打たず放置または加速させた方が
運営は短期的に儲かります。
しかし今回は対策を打った。
短期収益より長期収益と考えた結果
かもしれませんが、
少なくとも大義に反するポイントを
修正する判断をしたのは間違いなく、
だからこそ大義への本気度と
長期運営への本気度が見えたわけです。
■ミントスクロール導入でミント工場が減ったあとの対策に注目
↑ここ数回のAMAではミントスクロール導入で
ミント工場の主も歩かないといけない
構造改革について説明されています。
歩くことで手に入れられる「巻物」を
使わないとシューズが生産できない仕組み
を導入することで、
全員が歩く=大義と関連させる
ことを目指しています。
ミント工場が減りGSTの買取量が減ると
GSTの価格は下落するはずです。
GSTの換金率が下がるとウォーカーが
稼げなくなり歩かなくなります。
GSTの下落も大義から離れさせる効果
を発揮するということです。
まだ具体的な対策は発表されていませんが
運営はウォーカーが歩くことで大義を果たす
構造に修正する何らかの対策を打つ
はずです。
GMTをEarnすることに中心を移す
という旨の発言も関連しているのだろう
と思いますが具体的にはわかりません。
今週か来週のAMAに期待しています。
■日本での「to Earn」元年を当事者として過ごす
「to Earn」の実験は始まったばかり。
日本でのto Earn元年を体験できています。
to Earnの設計フォーマット、
大義のいろんな意味での大切さ、
参加者の「欲望」による駆動、
ゲーミフィケーションでのドライブ、
AMAの適切な使い方、
マクロ経済の影響、
GST(無限)とGMT(有限)の2種活用、
DeFi設計、
本当に学ぶことが多いのがSTEPN。
収益性が下がっても
歩いて稼ぎ続けるしかない
ことを
ウォーキングデッド
と呼んでいたのは言い得て妙だな
と思いましたがw
大義と収益のバランスを取るための工夫を
当事者として体験し続けようと思います。
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