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『「ウマ娘」転売対策を参考に、NFT販促にミニゲーム活用を考えてみた』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2022.9.29

■「ウマ娘」フィギュア転売対策この手があったか 販売条件は「レース1着」

擬人化した競走馬を描くアニメ、ゲーム作品「ウマ娘 プリティーダービー」。2022年9月23日に、「BANDAI SPIRITS」から人気キャラクター「トウカイテイオー」のフィギュアが発売された。このフィギュアを扱うあるホビーショップの転売対策がユニークだとして、ツイッター上で話題になった。

スマートフォン(スマホ)向けゲーム版「ウマ娘」上で「レース」を実施し、「1着」となった人だけが購入できる仕組みだ。

なるほど、転売対策として良い仕組みです。

・「ウマ娘」に興味がなくフィギュアの転売益だけを狙う人には売ってあげない!

・もし店主が1位になった場合は2位の人に繰り上げて売るとしつつも、店主も「ウマ娘」をやり込んでいるので、店主が見れば2位の人のやり込み度がよくわかる。

・運営公式イベントとは別に、自律分散的に店主主催の私的イベントが開かれることでフィギュアが欲しい人が育成を頑張り「ウマ娘」が活性化する。

この仕掛け、NFTの販促にも使えそうです。


■NFTの先行販売権を獲得するために応用したら

Discordコミュニティで「がんばった」人に新作NFTのホワイトリスト(先行販売権)をプレゼントする。

ということはNFTアート界隈では一般的にやられていることですが、なにをしたら「がんばった」と認めてもらえるのかが不明確なんですよね。

たくさん発言したら、でもないですし、Twitter上で熱く宣伝したら、でもないですし。結局もともとフォロワーが多い人が有利な状況です。

そこで、NFTに関連するミニゲームを先行して作ってランキングイベントを開く。リザルト画面をTwitterに投稿できるようにすることで宣伝につなげる。

ゲーム内の点数だけでなくリザルト画面から新規流入を獲得した人数もある程度加味することで従来通りインフルエンサーが活躍できるルールも込んでおくのもいいかもしれません。

ミニゲームを開発するのが予算上難しければ、「診断メーカー」を使ってNFTに関連する面白診断を作り、ユーザー数で競うということもできると思います。

むしろNFTの販促専用に診断メーカー的なサービスを立ち上げるというビジネスアプローチもあり得ます。ウォレット接続しておいて、期日が来たらどの人がホワイトリストを獲得すべきかの判定をしたうえでホワイトリストをドロップしてあげるところまで自動化するとNFTプロデューサーの手間が圧倒的に減ります。

逆にしっかりゲームを作れるなら、そのゲーム内で新作NFTを使えるようにすれば一層欲しがる人が増えそうです。


■ミニゲームでNFT販促は実際来るかも

たとえば『Stroke The Dog』では、紺色の背景の中心に犬が座っている。そしてコントローラーのXボタンを押すと、その犬を撫でることができ、撫でた回数が左上にカウントされていくというもの。

PlayStatonでゲームの達成度をはかる「トロフィー」の数を増やすだけのミニゲームが3.99ドルで発売されたことがちょっと話題になっていました。

かわいいワンコなどの動物キャラをXボタン連打で「撫でる」だけ。

犬などを撫でた回数によって、計70個のブロンズトロフィーを段階的に獲得でき、そして計2000回撫でるとプラチナトロフィーを獲得できる。

これのWebアプリ版で、プライズを獲得したタイミングでTwitterに投稿されるような感じのものだとライトに作れそうです。

投稿時のグラフィックや文言が新作NFTに関連する内容になっていればしっかり宣伝できますし、

診断メーカー+AIアートの組み合わせで面白画像としてバズを狙うのもアリかもしれません。画像のベースに新作NFTのアートワークを使って、追加文言で詠唱してあげるとNFTのビジュアルも拡散できます。

Discordコミュニティでがんばる、よりずっと世間一般に伝わりやすいNFTの販促マーケティング方法としてミニゲームを活用するアイディア、これから実際に来そうな予感がします。

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