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インド人の仕事#4(プレゼン表現)


インド人の仕事、というか、
気質なのかもしれませんが、、
仕事でのプレゼン資料でも、新聞記事でも
そうなのですが、具体的な数字が
延々並んでいるのが多くあります。
簡単な表とか図があることもありますが、
基本的には文字の羅列です。
表にすっきりまとめる、という感覚が
非常に薄いのです。

例えばコロナの患者数を伝える記事でも
xx州xx人、yy州はyy人、・・・、と
延々続いてたりします。数字をたくさん
出せば出すほど信憑性がある、
と思うのでしょうね。
それと同時に、図とか表とかは
なんともで、ほとんど出てきません。

これは街中でもそうですが、
日本では駅でも、大きな道や観光地、
ショッピングモールなどでも、
現在地と周辺を示したマップを目にしますが、
インドではそうそうお目にかかりません。
特に地図のようなものは目にしません。
道に沿って行くと、、という図は多少あるに
しても、俯瞰したものはほぼない。

私は情報系の会社にいましたが、
システムの構成図とか、結線図、
システムの機能の連携図、のようなものは
作成することも、納めることも
ほとんどありませんでした。
言い方に語弊があるかもしれませんが、
情報を集約するとか、簡潔にまとめる、
俯瞰して概要を示す、ということが
苦手というか、そもそも必要とはあまり
感じてないように思えるのです。

地図や図がないから、分からないし書かないのか、
そもそも書かないから図や地図がないのか、
卵か鶏の話ですが。。
そもそも図とか表は分かりやすい反面、
それ故に幼稚であり、しっかりと細々と
文として書くことが大事、という感覚なのかも
しれません。

そんなわけで、インド人が作る資料は
日本人から見ると、
どれが重要なのか、結論がなんなのか、
パッと見ではわからない数字や言葉の羅列で、
一体何が言いたいのやら、ですし、
逆にインド人が日本人が作った資料を見ると、
大まかな数字が出てるだけで、
結論めいたものはハッキリ書いているが、
具体的な数字が全然ない、
信頼に足るのかさっぱりわからない、
適当な分析資料だな、
と見えているのでしょう。

ですので、インド人に説明をするときは、
例えばAの売上が全体の90%で、
残りのBからEを合わせても10%に見たないと
しても、Aの売上は、、、Bは、、、
Cは、、、と、割合が小さくて
全体として取るに足らないとしても、
具体的に分かる、ちゃんと数字を
全て把握してるよ、って雰囲気を出すことが
重要なのかな、と思うのです。

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