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インド人の仕事#2(誰の指示か)

ジョブセキュリティが大事、だから、
標準化・見える化・情報共有なんてもっての外だ、
と前回書きました。
そこから繋がって、、インド人にとって
仕事の内容、役割よりも、
誰から頼まれた仕事か、が
最も重要になってきます。
自分の上長から言われることが最優先、
社長とか幹部からの指示なら尚更です。

案件でも、どの顧客か、誰から紹介受けたか、
どれくらいの見込みがあるのか、で、
対応の仕方がまったく変わります。
ということもあり、、打合せの日程を
入れていても、他に自分がもっと大事だと
思しき要件ができたら、
あっさり(特に連絡もない場合も多々)
ブッチしますし、
逆に相手が急に興味を示したから、
すぐ打合せできないか?とか、
ノーアポでも先方が食い付いたら
すぐにでも来てくれ、となったりします。

そう、これなので、予定通りに物事が
進まないのです。。
もともと、計画的に物事を進めることが
苦手な人が多いのですが、
この誰の仕事か、が、最優先になるため、
自分の仕事のコントロールもできないのです。

昨日までまったく音沙汰がなかった案件が、
翌日、どこでフォローがかかったか、
誰がどこでプッシュしたか分かりませんが、
突然、明日までに見積持ってこい、
製品のデモも明日やるぞ!、になったり。
お客様の建屋のサーバールームの
施工が先行であり、
次に自社がその部屋に機材を入れる案件で、
先行の建屋の施工が、数か月以上遅れていて、
いつ終わるか施工業者に聞いても、
「うーん、資材が来ないとだから、
さあ、いつだろね」、
だったのが、ある日突然、
「工事終わったから、後よろしく。
今週で機材入るよね」
ってええ、なんじゃそりゃ、だったり。。
先の見通しが立ちゃしない。。。

ということで、「インド人の英語#2」でも
書いた通り、こちらの立てたスケジュール通り、
相手が回答した締切通りには、
物事が進まないのが当たり前、
いつか自分の番がくる、と思って適度に
ウォッチするしかないのです。。
そしてこの目くるめく緩急に何とか
ついていくしかないのです。
分かる人には分かる説明で行くと、、
10000m 走のアフリカ勢との競争のようでして、
タイムはそれほどでもないものの、
ペースの急激なアップダウンで
ついていけないというか、
消耗しきってしまう感じょうか。

インド人と仕事をすると、
この急激なアップダウンと
いかに付き合うか、が大切なのかな、
と思うのです。

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