ベーシックインカムは日本で実現するのか?
ベーシックインカムがドイツで実験的に行われるそうで、毎月15万円が3年間特定の人たちに支給されるようです。
ここ最近聞かれるようになったベーシックインカム。
そもそもこいつは何者なのか?
どうやらお金がもらえるような制度だけど、そんなの日本で実現できるのか?
今日はそんなベーシックインカムを紐解きながら、日本で実現できるのかについて個人的な見解を書いていきます。
ベーシックインカムとは何か?
そもそもベーシックインカムとは何か?
一言で言うと、
国が国民の最低限の生活を保証するために、全国民に一定額を給付する制度です。
働いてる、いないに関わらず一定額が毎月もらえます。
なので働かなくても最低限の生活は保証されるし、働きたい人は働けばいい。
そんな制度です。夢のようですね。
結論:財源の確保とモラルが課題
先に結論から言います。
日本での実現は難しいと思いますが、そこまで遠い未来ではないと思います。
まず、財源の確保の問題。
国民に無償で金をばらまくには当然それに対する財源が必要になります。
日本で実施するとなると、仮に一人7万円を毎月支給するだけでも
年間100兆円かかります。
国の予算が大体300兆円ほど。
そうなるとこれに対しての財源をプラスで確保する必要があります。
そもそもベーシックインカムの仕組みとしては、国が国民からお金を徴収してそれをみんなで分配しましょう、みたいな思想です。
なので、必然的に稼いでいる人から徴収するしかないと思います。
それでも年間100兆円の確保は難しいですよね。
さらに言うと、日本は借金大国です。
今の時点で大体1000兆円の借金を抱えています。。。
そんな状態で年間100兆円を絞り出すのは至難かと思います。
なのでまずはこの財源をどう確保するのかは一番の課題です。
次にモラルの部分。
先述の通り、財源を確保するには稼いでいる人たちから徴収される仕組みなので
一生懸命働いて、高給をもらっていても国に徴収された挙句働いてない人にそのお金が渡っていくことになります。
これは不公平感が募るのも仕方ないですよね。
ってか反発は起きて当たり前だと思います。
また、日本には元々「働かざる者食うべからず」という思想が根付いているので、いかにしてベーシックインカムの思想を国民に根付かせるか
というところも課題になると思います。
生活保護との違い
ベーシックインカムと生活保護は似ているようで、違います。
生活保護の場合、働いていないことが前提でお金がもらえます。
逆にいうと、働いて給料をもらってしまうと生活保護の受け取る金額は減ってしまいます。
これに対してベーシックインカムは働こうが働いていなかろうが構わずお金がもらえます。
日本の生活保護の制度はなんだかきちんとしているようでしていない制度なんですけど
ベーシックインカムの思想は全国民に最低限の生活を保証するものなので
もう少し裕福な生活をしたければ働きに出ればいいし
この生活で十分だ、という人は働かなくてもいい。
そんな自由な選択ができるのがベーシックインカムの特徴です。
個人的な意見
各国で実験的にベーシックインカムを導入した結果としては、ネガティブな結果は出ていないようで、幸福度も上がったようです。
日本でも今回のドイツのように試験的にやってみるのはいいかと思います。
いきなり導入はハードルが高すぎますし、文化も根付かないので
まずは試験的に実施して、日本で導入の効果が得られるものなのか、というところを検証すべきです。
昨今のコロナ状況においては働き方や人生観も大きく変わろうとしています。
このような状況の今だからこそ、日本もベーシックインカムを取り入れることを前向きに検討してみるべきだと思います。
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