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コストコ の小売事例

昨日に引き続き、今日はコストコ の小売事例について書いていきます。

コストコ は完全会員制のスーパーマーケットです。

他のスーパーと大きく異なるのは

完全会員制である

サイズが大きい

という部分ですね。

売上としては大手スーパーよりは低いのですが

売場効率としては他社を圧倒しています。

その小売戦略について見ていきたいと思います。

完全会員制によるメリット

コストコ の利益額の大半は実はこの年間会員費となっています。

なのでビジネスモデル的には物の値段としては薄利だけど

サブスクで利益を出している、という形になります。

なぜ会員制なのか?

通常であれば昨日のフーマーやシャオミのように顧客をオフライン、オンライン掛け合わせて増やしていくことをやっていましたが

コストコ はその逆をいっています。

その答えとしては、会員制にすることで

・会員費に見合ったリターンを得ようとする

・それだけの価値があると満足すると、リピートしてもらえる

というモデルを構築しているからです。

年4000円の会員費を払っているので、当然顧客はコストコ の質やサービスに対してシビアになります。

ですが、コストコ はそれに見合うだけの価格と品質を維持しているので

顧客満足度は高いんですね。

実際に顧客のリピート率は90%を超えています。

このようなリピーターがコストコ を支えている形になります。

アイテム数が実は少ない

意外に思われるかもしれませんが

コストコ は売場面積に対してのアイテム数は他社より少ないんです。

品数をあえて増やさないことで在庫管理のコストを減らしたり

大量に仕入れることになるので、メーカーへの価格調整を思い切って交渉できるところもメリットになっています。

これが低価格でも提供できているコストコの魅力の一つですね。

グラム単位での価格は安いですが、コストコ は量が多いので単価はまぁまぁするんですね。

なので結果的に客単価は普通のスーパーマーケットとは桁が一つ違うというところも特徴です。

また、PV商品も開発しているので中間のコストを抑えることができている部分もあります。


コストコ は実際に行ってみると、そのサイズのデカさに最初は驚きます。

そして何より質がいい。

生鮮食品やパンなど安いだけでなく、味がそこらのスーパーよりも断然美味しいです。

会員費に見合ったリターンは得られていると思うので、

コストコの戦略はテクノロジーというよりかは

ビジネスモデルの設計で上がってきた事例です。

コストコの例をみると、小売革命は必ずしもテクノロジーとの融合が必須というわけではないことが言えます。

小売革命の本質としては、「最適化」なので

その最適化を何で実現するのか?という話になってきます。

テクノロジーなのか、ビジネスモデルなのか

ここを今後自分でも考えられるように、いろんな事例を吸収していきたいと思います。


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