組織の数だけリーダー像も違う

今年の1月から新しい会社で働いているわけなんですが、

うちの会社は今までの階層型の組織とは異なります。

フラットであり、お互いを尊重し、認め合い、情報をシェアし

いわゆるティール型のような組織体制になっています。

最初は、「そうはいっても上司がいろいろ言ってくるんじゃないの」

と思っていましたが、本当に全然そんなことがなく、いい意味で伸び伸びやれています。

リーダーは役割の一つ

さて、そんなフラットな組織で働いていると、リーダーの役割についても今までの組織とは違っているな、と感じます。

階層型の組織においては、リーダーは絶対な存在であり、最終的な意思決定者、権限をもつもの、というような偉い感じがします。

ですが、ティール型の組織においては、リーダーというのは「役割」のひとつにすぎません。

リーダーという役割を持っているだけで、みんな基本は同じだよね。

っていう考えかた。

なんだかあまり馴染みがなかったので、最初は(というか今でも)戸惑っている部分があるのですが、、、

そんなわけで、最近は改めてマネジメントに関する本を2冊読んだ(2冊目は読み途中)ので、そちらの内容も合わせながら、感じたことを書いていきます。

まず、1冊目はこちら

サイボウズの人事担当の方が書かれた本です。

サイボウズもフラットな組織を目指している会社で、非常に面白い会社です。

こちらの本でも、リーダーというのは役割の一つに過ぎない。ということが書かれています。

リーダーだからなんでもかんでもやらなくちゃいけない。

そんな雰囲気が今までの階層型の組織ではあったと思います。

ですが、リーダーだって完璧ではありません。

間違うこともあれば、悩むことだってあります。

基本的に、役職なんかで人の優劣が決まるわけではありません。

本質的にはそこまで変わりません。

役職が付いているからといって、その人が優秀であることとは必ずしもイコールではないです。

実際に、自分が所属しているチームのリーダーは入社4年目の方がやっています。

スキル的に自分より優れている部分ももちろんありますが、全てが長けているわけではありません。

ですが、リーダーという業務をこなしている。

つまりは役割をこなしているに過ぎないんです。

リーダーの仕事はザツダン

ではリーダーの仕事ってなんでしょう?

私がパッと思い浮かぶのは、

みんなをぐいぐい引っ張っていく。

メンバーに悩み事があったら親身になって聞いてあげる。

誰よりも業務のことについて詳しくなくちゃいけない。

常に最善な判断を下す。


いやいや、そんな完璧なスーパーマンなんていないっすよ。。。

でもこの世にはゴマンとリーダーとなっている人、元リーダーだった人たちがいます。

みんなそれぞれ得手不得手がありながらも、マネジメントという仕事に対して悩みながら取り組んでいるはずです。

話を戻して、リーダーの仕事とは、「メンバーを知ること」が大事だと思います。

サイボウズの中でも「ザツダン」という文化があるようで、文字通りメンバーと雑談をする。

ただそれだけ。

ただそれだけなんですけど、これってめちゃめちゃ重要なんです。

なぜ重要なのかというと、メンバーのことを知らないと、リーダーは判断できないし、マネジメントなんてできないからです。

例えば、チーム内である事象に不満を抱えている社員がいて

「みんなそう思っていますよ!」

と声を荒げてきたとしましょう。

そこでポイントとなるのは「みんな」って誰?

みんなそう言っているってのは、うちのメンバーの誰と誰が言っているのか?

そこまで細かく追求するってことでもないのですが、実際に話を聞いてみると、実はその主張をしているのは全体の半数にも満たないくらいの人数であり、部署全体の相違というわけではありませんでした。

まぁだからと言って無碍にするわけではないのですが、

ここで重要なのは、しっかりとメンバーのことをみることです。

メンバーそれぞれがどういう思いをもっているのか、ということを把握することで、それが組織にとっていいことなのか悪いことなのか、という判断ができるようになってきます。

他にも、メンバーの特性ややりたいことなんかを把握しておくと

新規の案件が入ってきたときに

「そういえば、あいつこういうことやりたいって言っていたなぁ」

となり、お互いにとってメリットが生まれてきます。

フラットな組織を作るには、心理的安全性が不可欠です。

これがなければ、お互いを信頼し合う組織は出来上がっていきません。

心理的安全性を作るには、お互いを知ることが第一歩です。

決して仲良くならないといけないわけではありません。

この人はこういう考えを持っている人なんだな、ということを理解するだけでいいんです。

フラットな組織でマネジメントを進めていくには、雑談を通じて社員同士のつながりの潤滑油的な役割を果たすのがリーダーの仕事だと思います。


もう一冊の本については、少し書ききれなかったのですが、今週中に読み終えて、レビューしていきたいと思います。

ちなみにこちらの本。読んでいくと「識学」の人が書いているらしい

こちらはティール型のようなフラットな組織とは違い、日本に多い階層型の組織にマッチするリーダー論が書かれています。

ティール型と階層型、どちらもメリットはあるので両方の考え方を取り入れながらその場で最適なマネジメントができるようになるといいかなと思います。


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