ここが辛いよSIerシリーズ 常駐編
だいぶ久々となったこのシリーズ、今回は常駐編です。
以前までの記事はこちらからどうぞ
さて、SIerというと大きく分けて
常駐組
自社勤務組
の2パターンに分かれます。
個人的な感覚では常駐と自社勤務は割合で言うと
7:3くらいで常駐の方が多いと思います。
そもそもなぜ常駐の方が多いのか?
その答えは単純に一定の金額が見込めるからです。
多くの常駐者の契約は業務委託の準委任が多いのではないでしょうか。
派遣とは違って、指示命令はできず、成果物定義がないことが特徴です。
大体は3ヶ月契約で単金7、80万くらいが平均なのかな?
そうすると、会社としては
極端な言い方ですが、契約して人を送り込めば、成果をあげようがあげまいがお金が入ってくることになります。
もちろん成果が伴わない場合は揉めることもありますが。。。
とはいえこの常駐で人出しビジネスをすることのメリットとしては
売上の見通しが立てやすい
リスクが少ない
という所でしょうか。
なので多くのSIer企業はエンジニアを常駐させることが多いのです。
かくいう自分も新卒から6年間は常駐していました。
ここで辛かった経験を上げると以下のようなものがあります。
自社への帰属意識が薄まる
これは常駐である以上避けられません。
常駐しているということは、その会社の一員として扱われるということです。
自分が最初に違和感を感じたのは、電話ですね。
常駐先で外線をとる時に、本当の自社の社名ではなく
常駐先の社名で名乗る必要があります。
これは最初すごく違和感ありましたし、自分がそんな大企業の名前を名乗っていいの?みたいなことを思っていましたが、数ヶ月であっさり慣れました。
常駐は長引くほど、自社から縁遠い存在になっていきます。
月に1回帰社日などがあればまだ違うのかもしれませんが、
新卒ではいった会社は帰社日すらありませんでした。。。
新年会などはあったのですが、当時はシフト勤務で何年間かいけずじまいでしたし、自社の情報はほとんど入ってはきませんでした。
さらには自分の評価者は直属の上司とさらにその上の部長だったのですが
その部長とはその方が部長に就任してから自分が辞めるまでの3年間くらい一度も会ったことがありませんでした。
辞める時に面談をした時に、「初めまして」って感じで会いましたね。
辞めるのに初めましてってめちゃ変な感じでしたけどw
自分の場合は極端な例かもしれませんが、常駐する以上は帰属意識が薄れてしまうのは仕方のないことだと思います。
管理職の人は、帰属意識が薄れていくのをいかに低減させるかが腕の見せ所だと私は思います。
案件ガチャにハマってしまう
これは常駐に限った話ではないかもしれませんが
常駐の場合でも基本は案件ガチャです。
優良な案件に入れることもあれば、
オペレーターや事務手続きしかやらされないクソみたいな現場もあります。
そんなところで3年も費やしてしまっては本当に何も身に付かなくなってしまうので、一刻も早く現場の異動願いを出すか転職するかをした方がいいです。
SIerとして働く以上は、案件ガチャであるため
やりたいことは基本的にはできないと思っておいた方がいいでしょう。
全てはタイミング、運なのですから。
自分はそれが嫌だったので、脱SIerをしました。
運用案件ではなかなか抜けにくい
これは前前職でそうだったのですが、運用保守の常駐になると年単位で抜けれなくなります。。。
運用保守って意外とやることが多かったりするのでスキルとしては磨けますが、運用エンジニアで年収600万って人聞いたことないです。。。
残念ながら設計、構築をするエンジニアより単価は低い印象です。
なのでもし運用保守の常駐にアサインされた場合は契約の切れ目で異動願いを出さないとずるずる引きずり込まれ、泥沼にハマってしまう恐れが高いので気をつけましょう。
常駐は辛いこともありますが、楽しいことも結構あります。
いろんな社員の人や同じ常駐の立場の別会社の人などいろんなエンジニアの人と繋がりができるのはメリットですね。
運用監視をやっていた頃は、業務内容はみにならなかったですが
人間関係はめちゃ良好で楽しかったので、一概に常駐は悪だ!とも言えないかなーと思っています。
SIerは色々叩かれたりしていますし、実際自分もSIerの働き方が嫌だったので転職したわけですが、
SIerという職業、なんか憎めないんだよなぁ(笑)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?