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母の持病と褥瘡治療

話は少し戻りますが、父が亡くなった時からの母について書きます。

施設にいた母を父の葬儀参列のため、自宅に連れ戻した時にステージⅣの褥瘡がわかり、パニックになったことは以前書きましたが、その後、医療・介護従事者から施設でそんなひどい褥瘡は見たことがないと言われ、いろいろと考え巡らせました。

母は、一旦急性期病院に入院し、その後療養型病院に転院して今に至ります。施設は療養型病院が決まった時に退所しました。褥瘡ができてしまうのは全介助状態になってしまった高齢者では、ある程度仕方がないことなのかなと、施設から報告も受けていたし納得はしていました。ただどうしても許せなかったのがそんな悪化していることを、家族の私に報告がなかったことなのです。憶測になりますが施設長はそこまで悪化していたことは認識していなかったのではないかと思います。しかし治療にあたっていた看護師はその状態を見ているはずなので報告する機会があったのではないかと思っています。

介護現場経験のあるの知人から助言をもらい、施設の看護からは看護日誌、ケアマネからはケアプランとモニタリング、施設の訪問医療からカルテ開示をお願いしました。カルテ開示に関しては、請求してから一ヶ月以上かかりました。※資料は揃えましたが、これをどうするかは決めていません。

重症の褥瘡がわかった時に、その施設を紹介してくれた施設コンサルに、どういうことか施設側から説明して欲しいと頼みましたが、その時は私には連絡はなくコンサルが言うには、「うちはやることはやっている」という回答だったとのこと。しょうがないので少し経ってから施設の契約書に書いてあった「苦情はこちらに」という連絡先に電話して、そこから施設に言ってもらったらやっと経営者から連絡がありました。しかし電話にでてすぐは言い訳しかなく、私が報告がなかったことに対して不満なんだと伝えたらやっと謝罪してくれた感じでした。入所する時はいいことしか言ってなかった経営者でしたが、ああこの人は現場のことはあまりわかってないんだなと感じました。また苦情の連絡を入れたのは施設がある区で行政指導を頼んだのですが株式会社だったその施設は東京都が管轄ということで、そちらにお願いしますと言われ、まだ連絡はしていません。なぜならきっと連絡しても状況は変わらないと思うので。でもこの先どうするか決めていませんが、これからの介護現場がよくなるなら言うかもしれません。

最後に・・・。
難病指定を受けている母は国からの医療費で治療を受けられる高齢者です。本人負担が上限5000円でそれ以上は天井知らずで医療費が使えるようです。それは医療・介護施設にとっては優良客なんだと元のケアマネさんが教えてくれました。 入所していた施設は介護と医療の両方から資金が使えるので入所費用が安かったです。だからと言うわけではありませんが現場でのケアが難しくても経営判断で母は受け入れられたんだなと今更ながら感じました。いやケアにあたっていた人は皆いい人だとは感じましたよ。ただ、自分で考えない人が多いのかなという印象を受けました。中には、情熱を持って介護にあたっているのかもしれないですが、激務と薄給でその気持ちも薄れていってしまうのかもしれません。質の良い介護を求めるならやはりそれなりのお金を出すかもしくは自分が仕事を辞めて介護をするかなのでしょうか。本当に少子高齢化社会に向かっている日本はどうなってしまうのでしょうかね。

※トップの写真は、母の病院に面会に行った帰りに食べたデザートです。


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