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主人公の成長を促す金髪の先輩「ロイ・スレッガー理論」

「ロイ・スレッガー理論」とは

アニメや漫画のストーリにおいて、未熟なところがある主人公の成長を促す要素として、経験豊富な先輩の存在があります。

戦闘において、先輩と共に戦うことで、その経験やノウハウを身に着けて技術的に成長をしていきます。

しかし、もっとも重要なのは、その先輩の死を目の当たりにすることで、主人公が現実に直面し、精神的に成長する要素となることです。

これは、機動戦士ガンダムでのアムロ・レイにおけるスレッガー・ロウであり、機動要塞マクロスでの一条輝におけるロイ・フォッカーの存在を差します。

ロイもスレッガーも自身の死を持って、主人公に戦いにおける覚悟を示す役割を担います。

この主人公をストーリーの中で成長させる先輩のシステムを「ロイ・スレッガー理論」としてみました。

煉獄杏寿郎や巴 マミ

最近の有名な作品でも「ロイ・スレッガー理論」は使われています。

例えば、鬼滅の刃では竈門炭次郎を大きく精神的に成長させるきっかけとなった煉獄杏寿郎です。

鬼殺隊として鬼から人を守る覚悟を目の前で学び、その意志を引き継いで大きく成長します。また強い先輩の死によって、敵の強大さが強調され、物語にも強い緊張感を生みました。

この理論は成長を促すだけでなく現実の厳しさを教える役割も担っています。

魔法少女まどかマギカでは巴マミが鹿目まどかに魔法少女として戦う現実をその身を持って示します。

憧れで魔法少女になろうとしていたまどかを苦悩させる要素となり、終盤で覚悟を決めて魔法少女になる事の重みに繋がっていきます。

このように「ロイ・スレッガー理論」には、視聴者に対してストーリーに緊迫感やリアリティを持たせる大きな効果もあります。

「ロイ・スレッガー理論」の重要な要素「金髪」

「ロイ・スレッガー理論」は、物語を紡いでいく上で、見ている側をストーリーに没入させる大事な要素だと思います。

それぞれの物語の中で、もし先輩が生き残っていると、ストーリーの締まりが少し緩くなる気がします。

その後の戦闘で主人公や仲間が生き残り帰ってくることに対して感動を覚える強さが倍増します。

そして、なんと言っても「ロイ・スレッガー理論」における先輩を構成する要素として性格が明るくて社交的などもありますが、最重要とも言える要素は「金髪」である事です。

今後、アニメや漫画において、金髪の先輩の動向は生死という意味でもハラハラドキドキしながら見守る必要があるかもしれません(笑)

また、物語を自身で作るうえでも「ロイ・スレッガー理論」は活用できると思います。

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