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【戦国イクメン】祖父が孫に大やけどを負わせて大騒動になった津軽家

祖父が孫を大やけどさせた事が原因で家庭トラブルに発展

現代では、両親の共働きの影響もあり、祖父母が孫の面倒をみる事が増えているようです。

保育園や塾習い事への送迎や、病気の時の看護や、保育園に預けられない時の代わりとして等、祖父母が親の代わりに孫と関わる時間が増加しているようです。

それと同時に、祖父母宅での事故でケガや、最悪な場合には亡くなったりなどの不幸な話がニュースでもよく見かけるようになりました。

その事故が原因で、家族関係にヒビがはいってしまうケースも多々あるようです。

それと同じ逸話が戦国時代の弘前藩の津軽家にもあり、こちらは津軽家をあげた御家騒動に発展してしまいました。

祖父との取次への不手際を理由に家臣を処刑した津軽信建

現在の青森県の西半分を治めていたのが津軽家でした。

南部家から独立し大名にまで押し上げたのが、東北地方で有名な武将の津軽為信です。

武力でもって津軽地方を領して、政治力によって豊臣秀吉に領土を安堵されるなど、名将に数えられる人物です。

そして、事件は、関ヶ原の戦いも終わった1602年ごろに起こります。

支城にいた為信が、預かっていた孫の熊千代の顔に事故で大やけどを負わせてしまいました。

それを聞いた本拠にいた長男の信建は激怒して、為信に熊千代を返せと家族間のトラブルになりました。

信建は、怒りのあまりに、為信との取次をしていた家臣の天童氏を、不手際があったとして、処刑をしたそうです。

これに怒った天童氏の一族は、城に乗り込んで、危うく信建は殺されそうになりましたが、何とか天童一族を討滅させました。

この事件がきっかけで本拠地を弘前へと移転する事にもなります。

祖父母に預かってもらう時は、事故を未然に防ぐ準備が大事

年老いた祖父母は、身体的にも能力的にも、衰えがあるのは当たり前で、突飛な行動をとる子供の面倒をみるのは、かなり大変な作業です。

どうしても注意力や判断力が鈍ってしまうため、預ける側が万全の注意や事前の準備をしておく必要があると思います。

名将であった為信も、大やけどを負わせてしまった時は、かなり耄碌(もうろく)していたとも言われています。

基本的に、車や自転車を使った移動時の事故は、大けがになる事が多いので、なるべく避けるのが良いと思います。

特集 「高齢者に係る交通事故防止」 I 高齢者を取りまく現状

とはいえ、車や自転車の使用を固く禁ずるしか方法がありませんが、特に車での事故は命に係わるものになるので、できる限り外に出かけなくても良いように屋内で遊べるおもちゃやDVDなどを用意しておくと良いかと思います。

また、熊千代が負った大やけどのように、屋内にも危険があり、火を使った事故には注意が必要です。

特に、冬場のストーブやコタツによる事故は、高齢者自身が大けがをする事も多いため、特に注意が必要です。

私の親戚にも、孫がストーブに手にひらを当ててしまって、大やけどを負わせてしまった事故がありました。

灯油ストーブなどは割安ではありますが、なるべく、孫が来ている時ぐらいは電気カーペットやエアコンなど火を使わないものが良いかと思います。

事故が起きて家族間が気まずい状態になるのを避けるためにも、祖父母へ子供を預けるときには、預ける側が十分な準備や注意事項へのお願いなどをしておく事をお勧めします。

ちなみに、津軽家では、その5年後に立て続けに為信と信建が亡くなって、信建の長男の熊千代が継ぐのか、信建の弟の信枚が継ぐのかで、江戸幕府を巻き込んだ御家騒動となりました。

最終的には、幕府の裁定により信枚が後継者に決定しますが、熊千代が選ばれなかった理由の一つに顔の大やけどがあったとも言われています。







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