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商人と2人の弟子|仕事と報酬の関係性

昔、
仕事との向き合い方について、
こんな昔話を聞いたことがあります。


〜〜〜〜

商人の弟子、AくんとBくんの話。

とある商人の弟子に
AくんとBくんがいました。

AくんとBくんは
師匠から仕事をお願いされました。


仕事を終えた後、
AくんとBくんは
同じ量の仕事を終えて、
師匠から報酬をもらいました。

しかし、なぜか
Aくんの報酬の方が多いではありませんか。

Bくんは納得がいかず
師匠に理由を尋ねました。

師匠はこう話しました。


“Bよ、
よく聞け。

AとBには
隣町への商品の発送を依頼した。

同じ仕事内容、
同じ仕事量を依頼をしたわけだ。

Aは、仕事の依頼を受け、
自分で隣町までのルートを考え、
配送先の依頼主のことを調べ
帰りのルートや
その日の天候を調べて
準備をして依頼をこなしてくれた。

その結果、
半日で仕事をこなしてくれたわけだ。


ではBはどうだっただろうか?

Bは、
行きの道に迷い、
結局、戻って来て私に道を尋ねた。

その後、
隣町に着いたらついたで
依頼主の顔や住所がわからず
結局、戻ってきて私に依頼主のことを尋ねた。

更に帰りのルートで
雨に見舞われ雨宿りのため
結局、帰ってくるまでに1日かかったわけだ。


Aは、
仕事に行く前日、
私に色々な質問をしていた。

「○○になったときは、
△△の方が良いのか?
◇◇の方が良いのか?」
…なんて、質問もしていたな。

しかしBは、
仕事出発の翌日は
ずっとゴロゴロしていたな。


私は「他の仕事をしたい」から
お前たち2人に
仕事の依頼をしたわけだが、
Bは何度も帰ってきて
私の時間を奪ってしまった。

そして、
依頼人を待たせることにもなったわけだ。


更にAは、
帰り道に私が欲しがっていた
山菜を摘んできてくれた。

もちろん
Bも私に土産をくれたな。

気持ちは嬉しいのだが、
商品の売り上げを使い、
私が欲しかった山菜を
隣町で買ってきてくれたな。

残念ながら、
その売り上げは
確かにお前が稼いだものだが、
本来は「我々みなの運営費」になるわけだ。

だから、
私は素直に喜べないわけなんだ。



さて…
どうだろう?

AとBには、
同じ報酬を払えると思うかな??”


と、、、。

Bは
何も言えず
その夜、反省しました。

〜〜〜〜

15年ほど前に
この話を聞いてから
仕事に対する意識が変わりました。

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