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マイケルフェルプスのコーチボブホフマンの著書より「選手から学んだこと」

マイケルとボブコーチ

マイケル・フェルプスの
コーチをされていた
ボブ・ボウマン。

そして、
同じチームで
一緒に練習をしていた
ジェシカ・ロング選手。


彼女は
パラリンピック29個のメダル
(うち16個が金メダル)
世界選手権では50個のメダルを獲得しています。

まさにパラ競泳会のレジェンドです。

ボブ・ボウマンは
彼女から多くのことを学んだと
こちらの著書に書かれていました。

ジェシカ・ロングが
初めてプールサイドに現れ
一緒に練習をしたとき、
プールサイドに
プルブイ、フィン、ビート板に並んで
2本の義足が置いてありました。

ボブは、
その光景に慣れるまで
少し時間がかかったそうです。

マイケルと同じ練習メニューを
こなせるかもわからなかったようですが、
ジェシカは同じ練習を行うことを
希望していたそうです。

ボブは、
いつものように練習後半で
「脚を使え!!」と
叫ぶメニューがあったそうです。

「キックだ!もっと強く!
脚を使え!!脚だ!!!」
・・・と。

ボブはそう叫んだ瞬間
ジェシカに気付き、
プールの端に駆けつけていって
彼女に謝ろうとしたそうです。

「ジェシカ、悪かった。
私は、その・・・」

すると彼女は言葉を遮り

「ねぇ、ボブ。
謝らないで。
みんなは脚があるんだから
使うべきなのよ。
私は出来ることをするわ」

と、いうと壁を押して、
水をかきチームメイトに
追いついていったそうです。


ボブは
「これこそコーチが
自分たちの選手たちに望む姿勢だ」
と書かれていました。

それから少しして
ジェシカとピクニックテーブルを挟んで
作戦会議をしていたときのこと。

ジェシカは
オリンピック選考会を目指していたそうです。

しかし、肉体的なハンディから
資格タイムをパスするのが難しいことを
認めざるを得なかったそうです。

そんな彼女何気なく、

「私のモットーは
“人生で唯一のハンディは
ネガティブな姿勢だ”なの。

特に両脚がない場合はね。」

と、語ったそうです。

コーチになると、
本来、背中を押す側の我々(コーチ)が
選手たちから背中を押されることが
多々あります。

その瞬間、
いつも「ハッ」とします。

コーチ業をしていて
つくづく思うことは
「やはり一方通行ではダメなんだ」
ということです。

日本のトップ競泳コーチの
平井コーチも選手たちに

「俺はみんなのことを理解しようとしている。
だから、
みんなも俺のことを
もっと理解しようとしてくれ!
飯行くぞ!」

と、話すそうです。

コーチは選手の立場を理解して
選手もコーチの立場を理解する。

一番を目指すというのは
そういうことなのかも知れませんね😊

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