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何をするかではなく、何が見えているか。

noteのお題に
「#仕事について話そう」
というものがあったので、
過去の仕事経験を投稿させて頂く。

私は、
スイミングコーチとして25年。

職人気質のあるこの業界で
生きてきた。

今回は私なりの
「仕事の盗み方」
について投稿させて頂く。


①美味しい料理のレシピ

美味しい料理のレシピがあったら、
「全ての材料」を「指定された量」入れる。

「私はお酒が嫌いだから、
ワインは入れない…。」

「私は甘いのが嫌いだから
砂糖は入れない…。」

…なんてことをしてしまうと、
全く別物の料理になってしまうからだ。

人から何かを学ぶときも同じことが言える。

「それで失敗したときに
才能や経験のせいにされても困る。」

…と、師匠に言われたことがある。

②マネをする

それから私は
師匠のゴーグル、帽子の色も同じにした。

座り方や立ち方や歩き方、
休憩時間の過ごし方、
移動時間の過ごし方、
Facebookの投稿する写真や内容なんかも
観察してマネをした。

朝から夜まで、
トイレ以外はほぼ観察していた(笑)

やり過ぎかに思えるかも知れないが、
答えがどこに隠されているかわからない以上、
一通りマネしてみるしかなかった。

それに
自分は「出来ていない自覚」が強かったため
「出来ている人よりやらないと」とも
思っていた。

③観察をすると見えてくる

観察していると
「あれ?自分と違う」
というところがいくつか見つかる。

例えば、
挨拶のあとに必ず一言加える…ということ。

「おはようございます。
今日も一日宜しくお願いします!」

「こんにちは。
夜は雨が降るようですが、
傘はお持ちですか?」

「こんばんは。
今日もお仕事お疲れ様です!」

などなど…

20代の私にとっては
意識しなかったら全く気付かなかったことだが、
よくよく観察してみたら明らかになった。


他にも…

お客様と電話をするときは
必ず「満遍な笑顔」になる。

練習メニュー作成や
資料作成などの事務作業は
90%まではサッと終わるが、
残り10%は
そこまでかけた時間と同じぐらい
最終チェックをする。

なども発見できた。

④同じ景色が見たい

当然のことだが、
同じ景色を見るためには
同じところに立つ必要がある。

私は「師匠になりたい。」

と、いうよりも
「師匠が見えているものを見てみたい。」

という気持ちが強かった。

結果的に
マネをしてみることで、
同じ景色を見ることができたわけだ。

そんな師匠の見えているものがわかった上で
自分の強みを活かせれば、
師匠をこえられる可能性がある。

⑤アドバイスは景色の一部

師匠からのアドバイスは
「景色の一部」だと考えていた。

○○から見えた景色は△△だった。

一部を切り取って
そこだけの話をしてくれるわけだ。

(そのアドバイスは間違ってはいないが、
どうもピンとこない…

そういうときは、
同じ場所から
同じ景色を見ればわかるハズ。)

そう考えていた。

だから、
一通り観察して
マネをしてみた。

お陰でアドバイスが
すんなり浸透するようになってきたのは
一年後ぐらいだったか。

このように
「学ぶ」は本来
「まねる」からきているという。

⑥便利な時代

現代では、
YouTubeなどで
何でも調べたり学ぶことができる。

とてつもなく便利な時代なうえ、
技術向上の後押しに繋がっている。

「仕事は見て盗め!」
なんて時代の人が驚いてしまうぐらいに…。

しかし、
「同じ場所に立つ」と「同じ景色を見る」
ということに関しては、
やはりやってみないとわからないものがある。

⑦やってみないと気が済まない

もちろん
良いことも、
悪いことも、
やってみないとわからない。

どちらもやってみないと
気が済まないタイプの人間がいる。

これがよく言われる
「遠回りの人」や
「時間がかかる人」と言われるタイプだ。

ただしそれは
「その現場での『良いor悪い』の話」だ。

「現場の役に立ちたい」と思っているなら、
悪いことなんて目もくれず、
「良いこと」をやってみれば良い。

しかし、
現場のことよりも
自分の興味や関心、欲望を優先するなら
「悪いこと」をやってみれば良い。

どちらも
長い目で見たら
人生の役に立つだろう。

要するに
「何が優先なのか?」
…ということである。

そして、
単純なことで、
「優先してくれたら、優先してもらえる。」
というわけだ。

人に優先してもらいたければ、
こちらも優先する必要があるということだ。

もしくは、
だれにも迷惑がかからないような環境で
一人でこっそり試せば良いだけだ。

⑧まとめ

私はこのマネる話をすると、
「とても素直なんですね!」
なんて言われることがある。

…が、しかし
素直じゃないからこそ
自分を納得させたいだけだ。

自分を納得させられない人間が
他人を納得させることが出来るわけがない。

…と、師匠から教わったが
もしかしたら、その影響かも知れない。

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