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正しい泳ぎとは?インターハイでの出来事

競泳というスポーツは、
「タイム競技」です。

極論、泳ぎ方が汚いから
「ペナルティーで+5秒!!」
なんてルールもありません。

もちろん、
泳法違反をすると失格になってしまいますが…

レースの距離も
50.100.200.400.800.1500mとあり
種目も四泳法+個人メドレーがあります。

オリンピックを目指すような選手については
99点の泳ぎが出来たら、
次は99.9点を目指し、
その次には99.99点を目指し、
更に…
99.999点→99.9999点→99.99999点
と、目指していきます。

この繊細な作業は
まさに水泳の極みです。

担当コーチは、
選手のミリ単位の動きや、
表情、顔色、歩き方や発言などの変化に
気付かないといけません。

同時に
選手側もコーチをしっかり理解し、
言葉にせずとも考えてることがわかる
「阿吽の呼吸」が必要になります。


私が高校3年のインターハイで
経験したことですが、、、


100m自由形の決勝レースで
両サイドコースには、
私よりベストが2〜3秒も
早いライバルに囲まれました。

更に私は「後半追い込みタイプ」だったため、
余計に前半から離されるレース展開が
脳裏に過りました。

スタート台の前に立ち、
私はまだ迷っていました。

(攻めるべきか、自分の戦いをするべきか?)

・・・と。

不安が全身を駆け巡る中
私は観客席にいるにコーチに視線を送りました。

するとコーチは
腕を組みながら
無言でうなずきました。

その瞬間、
まるでテレパシーのように
(自分がやってきた練習を信じろ!)
…と聞こえました。

迷いがなくなり、
私は自分の世界に没入できました。

スタートの合図で飛び込み
前半の50mはなんと、ビリ8位。

しかし
結果は…4位。

そのライバルには勝てませんでしたが
初参加のインターハイという大舞台の決勝で
ベストタイムを1秒も更新できました。

順位も4位でしたが、
そのライバルも含め
1〜3位だった選手は全員オリンピックへ。

(悔しいけど、今は全力でやり切った・・・)

と、いう「今はこれで満足」という
気持ちになれました。


「正しい泳ぎ方」というのは
時と場合によって
大きく変化するということです。

「これをやっておけば
絶対にレースで成功する!」
というものもありません。

レースで結果を出し
成功する方法は「何通り」もあります。

まさに人それぞれです。

しかし、
「失敗する原因」は
ほぼ共通しています。

その「失敗する原因」に
直面したときに
「どう対処するか?」
と、いう練習が
競技では必要になります。

そして万が一、
「想定外のとき」には
コーチとの阿吽の呼吸が必要になります。

私の経験ではありますが、、、

観客席からのコーチの無言のうなずき

の一瞬の出来事で
全てが決まりました。


スポーツ観戦をしていても
そういうところが
実は見どころだと思います😊

状況に合わせて
自分がやってきたことを
発表する舞台が大会です☺️

しかし、
トップスイマーにとっては
「試合=死合い」
ですが、
マスターズでは
「試合=試し合い」
です✨

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