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伸び悩みの殻を破るための練習方法

人には好みがある。

もちろん、
泳ぎ方にも同じことが言える。

平泳ぎが好き、嫌い。
背泳ぎが好き、嫌い。

回転を上げるピッチ型の泳ぎ好き、嫌い。
伸びのあるストローク型の泳ぎ方が好き、嫌い。

私が現役の時は、
クロールでストローク型の泳ぎ方が好きであり
得意であった。

そのため、
200mという中距離の専門だった。

しかし、
伸びる選手達はみな、
全て泳法の練習(個人メドレー)を行い、
ストローク型強化月間や
ピッチ型強化月間のようなものを
意識して練習していた。

色々な泳法を練習する理由は
想像がつく。

ジムに行って、
ベンチプレスばかりやっている人よりも
スクワットやラットプル、
デッドリフトなどのトレーニングを
バランス良くやっている方が
良さそうなのは伝わるだろう。

では、
ストローク型が得意な人が
ピッチ型の練習をしたり、
逆にピッチ型が得意な人が
ストローク型の練習をするのは
何故だろうか?

それは、
「殻を破るため」だと
私は考えている。

イメージとしては…

ストローク型の泳法レベルと
ピッチ型の泳法レベルの差は
「2倍以上」には開かないもので、
ストローク型のレベルが10の場合、
ピッチ型のレベルは20までしか上がらない。

逆に
ピッチ型のレベルが20の場合、
ストローク型のレベルは40あたりで
伸び悩むことになる。

そのため、
結果が伸び悩むときは
練習内容が偏ってしまっているか
練習量自体が不足しているか
のどちらかを疑うと
抜け出しやすい。


ちなみに、、、

オリンピックの歴史を見ていても
このピッチ型とストローク型は
10〜20年スパンで
時代が繰り返されている。

例として…

2004年のアテネ五輪と
2008年の北京五輪では
北島康介選手がストローク型で
金メダルを獲得。


2016年リオ五輪と
2020年東京五輪では
アダムピーティがピッチ型で
金メダルを獲得。

このように
ピッチ型とストローク型は
螺旋階段のように成長してきているのだ。

これらを踏まえて、
伸び悩みを極力減らして、
ベストタイムを狙っていくためには、
四泳法やピッチ型、ストローク型の練習を
適切なスパンや習得レベルで
切り替えていく必要がある。

そのため、
ストローク型の選手が
ピッチ型の練習をして
ストローク型に戻したら、
ベストが出た!

なんてことは、
珍しいことではない.

あくまでも、
大会などでタイムや順位を目指す場合の話だが、
あまり好き嫌いをしてはいけない…
ということだ。

得意なものは軸に置き、
その周辺を固めていくイメージが大切だと
私は考えている。

しかし、
平泳ぎだけは、
異常に繊細な泳ぎのため
元の泳ぎをしっかりとベースにしながら、
泳ぎ方を切り替えて練習しないと、
泳ぎ方が戻らなくなってしまうことがあるので、
コーチなどの第三者の目に頼ることを
オススメする。

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