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はじめての自宅マンション売却。 買ってから数年で売却した理由。

2021年9月、約5年暮らした中古マンションを売却しました。
詳しい金額は控えますが、購入当時よりも高い金額で売却でき、販売期間も実質1週間程度と、スムーズな売却体験となりました。

このnoteは、自身の売却の記録と合わせて、売るときの注意点や、そもそも売るのが正解なのか、について個人的見解を書いています。近いうちに、今の住まいを売ろうか迷っている人のヒントになれば嬉しいです。

なお、筆者自身は、cowcamoという中古住宅のオンラインマーケットプレイス運営を行っている会社の事業企画職で、宅建も持っているセミプロです。 とはいえ、自分の自宅を売却するのはこれがはじめての経験でした。

不動産売却=新しいライフステージへの資産活用という考え方

一般的に、不動産の売却理由としてよく挙げられるのは以下です。

  • 家族構成の変化(に伴い、現住居の広さが合わなくなった)

  • 転勤

  • 相続

そして、上記以外に最近増えてきているのが、ワークスタイル変化をキッカケとした売却です。急速にリモートワークが普及し、「オフィスの近くに住む」ことの優先度が低くなったため、住まいの選び方の選択軸が変化しているのでしょう。

売却理由は色々あれど、いざ売る前に私が検討したのは以下の点でした。

  • 売ったらいくら手元に残るのか?

  • 手元に残ったお金を何に使うのか?

  • そもそも、何故売るのか?

住んでいる間は株や債権のような金融資産として考える機会が少ないかもしれませんが、持ち家も立派な資産です。(ローン残債の方が多ければ負債にもなり得ますが)
持ち家を売るのは、その家での生活が合わなくなった時である必要はありません。むしろ上記の3点を抑えた上で、持ち家を資産として有効活用し、新しいライフステージへ踏み出すために、売却という選択肢もある。というのがこの記事で一番お伝えしたいことです。

上記3点について、少し詳しく書いていきます。

売ったらいくら手元に残るのか?

分譲マンションに住んでいると、良くポストに「あなたのお家を売ってください」とか、「xxxx万円予算の方がお探しです」などチラシが大量に入るので、自分の家がどのくらいの金額なのか、は何となくアタリが付いている人も多いと思います。
しかし、重要なのはいくらで売れるか、ではなく、売ったら最終的にいくら手元に残るかです。

似たように聞こえるかも知れませんが「手元に残る金額=売った金額 ー ローン残債」だけではありません。
購入時にも嫌な気持ちになったアイツが再登場です。税金。

そしてこの税金の計算が結構面倒くさい。
なぜなら、当初購入時期/売った自宅の所有期間/建物分の減価償却/売った後住み替える住まいの種類などの要素によって、支払うべき税金が変わるし、こちらを取ればこちらを取れずだかどうするか。のような選択を迫られる場面もあるのです。。
必要な要素を加味し忘れていたり、税制優遇の選択をどうするかによって、数百万〜千万円単位で、手元に残るお金が変わります。

この、売ったらいくら手元に残るか?は曲者なのですが、しっかり調べて計算しておくことをオススメします。
(正確には税務署への確認や税理士への相談が必要ですが、不動産売ろうか迷っている方で私とSNSで繋がっている方はメッセージ頂ければボランティアでご相談乗りますのでいつでもどうぞ◎)

手元に残ったお金を何に使うか

繰り返しになりますが、
持ち家を売るのは、その家での生活が合わなくなった時である必要はありません。持ち家を資産として有効活用し、新しいライフステージへ踏み出す考え方もあります。

私自身は、売却益を一部投資、大半を次の暮らし・住まいの準備金として充てました。具体的には、今住んでいる那須塩原での土地購入・車購入です。

手元に残るお金が百万単位なのか、千万単位なのかで、後のライフプランの選択肢は大きく変わります。むしろ売却の際に一番考えるのはこの点なのかもしれません。
不動産は相場があるので、タイミングによる売価の差はあれど、その時その時の相場から大きく外れなければ殆ど売却出来ます。
大事なのは、売った後のライフプランを事前に検討しておけるかどうかだと個人的には考えています。

そもそも何故売るのか

売った後のプランなんて、詳細に立てられないよ。という声も聞こえてきそうなので、大事なポイント3点目に入ります。
詳細なプランは立てなくて良いと思うのです。ただ、売却を考えるキッカケを思い出してみてください。もしくは、この記事を読んだ後でしたら、自身のやりたいこと・挑戦したいことを改めて思い浮かべてみて欲しいのです。

もし、今の住まいで、あなた自身や家族で実現したいこと・挑戦したいことを叶えられているのであれば、どんなに売り相場が良くても売却することはオススメしません。 住まいは、資産である前に生活の基盤です。暮らしの舞台のようなものです。

今の住まいには満足しつつも、次の舞台への興味が出てきているのであれば、売却という選択肢も視野に入れていいと思います。
そして、新しい舞台での計画や妄想を自分自身、家族、友人、売却相談をしている不動産仲介の担当者などとしてみてください。(売ることしか考えていない仲介は、オススメしません)

良い売却ってなんだろう

高く売れること、早く売れること、それも大事ですが、売却の目的が達成されること、に尽きると思います。
逆に、それが曖昧だと、売ったあとに後悔する可能性があります。

私も家族も以前の住まいは100%満足していましたが、ワークスタイルの変化や、家づくりへの興味、ライフスタイルの価値観変化から、「新しく家をつくり、地方で暮らしてみたい」という気持ちが湧き上がり、売却に繋がりました。

結果としてタイミングも良く、手元にまとまった現金が入ったため、入札争いをせずに土地を即決できたり、不動産と比べれば割高金利のローンを組まずに車を購入出来たりと、上手く売れたことに感謝しかありません。

「そこに住み続けるのが困難だからやむを得ず」ではなく、持ち家であろうと、自身の変化に合わせて柔軟に変えていくものである。資産として有効活用出来るものである。ということが当たり前になると良いな、と思っています。

那須には大きな公園も沢山あります。移住相談もぜひご連絡ください。


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