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体験から知識へ、絵本がつなげる好奇心


絵本の紹介

『とりさん なんの ぎょうれつ?』
作/オームラトモコ、絵/オームラトモコ、ポプラ社

バスの音に反応!

よく行く公園で遊んでいた時のひとコマ。
遊具で遊んでいたわが子が、「バス、いたねぇ」と言います。公園の近くには交差点がありますが、公園内からは見えないはず。しかし、交差点を通過したバスの「右に曲がります ピピーッピピーッ」というアナウンスの音で、バスの存在に気づいたようです。

大人は無意識のうちに「ノイズ」として「無」にしてしまうことも、小さな子どもにとっては「発見」になる――子育てをしていて「発見」できたことの一つです。

いつの間に覚えたの!?

そして最近は、毎朝カラスの声を聞いて「カラスのこえ、きこえるねぇ」と教えてくれます。
ごみを漁られるようなこともないので普段、その存在を意識していませんでしたが、言われれば確かに、カラスが鳴いています。

私がこの発言を聞いたときに驚いたのは「カラスを知ってるんだ!」という点でした。
ハトを見かけても「とりさん」、スズメを見ても「とりさん」としか声かけしていなかったので、いつの間に覚えたのかしら……?(保育園?)

うれしい発見!見えた子どもの成長

そんな時に偶然見つけたのがこの本です。
「とりさん」にもいろんな種類がある、ということが伝わるかしら?と思って手に取ってみました。


えほんは、50種類の鳥たちが大きさ順に「ぎょうれつ」になっています。
めくってみると、おなじみの「カラス」はもちろん、「ペンギン」や「ニワトリ」や「フラミンゴ」など、わが子は意外にもたくさんの鳥の名前を認識していました。自分でカタカナを読み上げていることもあります。

大人の私が見ても、初めて名前を聞く鳥がいたり、「この鳥って意外に大きいのね!」といった発見があり、おもしろい!
キツツキがポールをつついていたり、アホウドリが「アホやなぁ」と喋っていたり、さりげなく「小ネタ」が仕込んであるところもクスリと笑ってしまいます。

一緒に想像の旅へ

わが子のお気に入りは、鳥たちが行列の末に、スペースシャトル(?)に乗り、宇宙空間に行くところ。
鳥たちといっしょに「いいで〜す!」と元気よくお返事をしています。

無重力を漂う様子には「ちらばってるねぇ!」。
ブロックをおもちゃ箱からぶちまけた時によく言っている言葉なのですが、鳥たちが「散らばっている」ということが何やら面白いようで、ケラケラ笑いながら、「これ、だれがちらばしたの?」と言っています。

絵本が広げる好奇心

子どもがこちらの想像よりもずっと知識を蓄えていることがわかったり、
体験と知識が繋がっていく瞬間を目撃できるのも、読み聞かせをする楽しさだな、と感じます。
宇宙船が地球に戻るシーンでは「にっぽんどこ~?」と聞いてくるようになりました。
お、次は地図にまつわる絵本を探してみようかな。

前知識なしで手に取ったこの本ですが、大層な人気シリーズのようでした!早速、わが子が大好きな乗り物と昆虫の絵本もポチポチしたところです。


今回紹介した絵本はこちら📖


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