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"文字入力"をアップデートしてみた。

赤ちゃんが産まれて自分に使える時間が減ったので、年末年始に日常の中で生産性を高められないか色々試してみました。その中で、特に劇的な変化に感動した"音声入力"について書いてみます。(アップデートシリーズは続く予定です!)

仕事のメールやLINE、たくさんの場面で、殆どの人が日常的に文字の入力をしていると思うんだけれども、ブラインドタッチ(やフリック入力)ができなかったり、いまいち文字の入力速度が遅い人が多いような気がしています。僕は仕事で新しく入ってきたスタッフがブラインドタッチができないと、実際に一番最初の仕事としてブラインドタッチをできるようなるまで練習してもらうんだけれども、そのくらい文字入力のスピードは重要だと思っています。これから延々と続くほぼ全ての仕事のスピードに影響してくるので。経験的には1日15分の練習を1週間続けると劇的に早くなります。もちろん自分自身もタイピングは割と早い方だと自負しています。

そんな中で、勝間和代さんやけんすうさんなど、僕より圧倒的な優秀な方々が、ブログ?の中で『タイピングよりも音声入力の方が全然早い』ということを書いているのを見つけました。ずっと半信半疑だったのですが、年末年始に自分なりの結論が出るまで試行錯誤してみたので、文字入力と音声入力のどっちが早いのか?実用的なのか? について書いてみます。

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いきなり結論。

結論から言うと、本当に音声入力は早かったです。そして未来への可能性を感じました。

どっちが早いか試してみたので、動画を見てもらえたらその速さが分かると思います。

若干、音声入力の方は"、"の位置や漢字におしいところがありましたが、思ったより早くて誤変換がなかったのではないでしょうか。

一般的には音声入力は、タイピングの3倍の速度が出るらしいです。この動画では、タイピング→22秒に対して、音声入力→12秒と、約2倍のちがいになっていますが、長文を打つときは、森の体感としては3倍以上早いです。ちなみに、今回も含め、noteは基本的に音声入力で書いています。このnoteの最後に、文字数と音声入力にかかった分数を記録しておくので、よかったら見てみてください。

ここからは、僕が音声入力について色々試した結果、どういうやり方が効率的なのかを紹介させていただきたいと思います。

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1つ目は携帯にSimejiというアプリを入れることです。音声入力の機能自体は元々iPhoneやAndroidの携帯にもデフォルトで入っていますが、それも含めてその他のいくつかの音声入力機能とSimejiのものとを比べてみた結果、一番Simejiがミスなくスムーズに使うことができるように思いました。

ポイントとして、Simejiは適当に喋っているだけで、"、"や"。"を自動で入力していってくれます。その他の音声入力ではこの機能はなかった、あるいは、実用的なレベルではありませんでした。これが本当にとても便利です。
(SimejiはiOSでもAndroidでも使える無料アプリです!)

そして2つ目。長文を打つ時は、音声入力先をGoogleドキュメントにすることです。Simejiでは適当に喋っていると、文脈に合わせて文字の変換を自動的にやってくれます。が、入力先をGoogleドキュメントにすることによって、Googleも文脈に合わせた変換チェックを行ってくれます。つまり、SimejiとGoogleが文字の変換をダブルチェックしてくれるということです。これによって、音声入力による文字の誤変換がかなり少なくなります。

なんなら1つ目だけでも日常に革命が起こると思うのですが、仕事で長文を書く人は、2つ目までを行うと、そうとう生産性が上がると思います。是非、試してみてください。
ただし、一般的なオフィスなどの仕事環境だと周りがうるさかったり(周りがうるさいと音声入力の精度が下がります)、周りに気をつかって音声入力しにくいという由々しき問題はありそうです。。。

※森はあといくつか音声入力でやっている工夫があるのですが、ちょっとハードルが高くなるので割愛させていただきます。

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ここから先は、「文字入力を行うことによって、何が変わるのか?」ということについて考えてみます。

1つ目。
単純に入力がすごく早くなります。仕事ではもちろん、LINEで文字を打つのも早くなります。僕は家にいる時のLINEの返信は、だいたい半分くらい音声入力でするようになりました。

2つ目。
ケータイやパソコンの文字入力が遅い人のストレスがなくなる可能性があります。
言い方が悪いかもしれませんが、職場にいるタイピングが遅いおじさんや、ケータイでの文字の入力に手間取っている高齢者の方を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

ケータイやパソコンの文字入力作業というものは、日常の中にないため新しく身につけなければいけないスキルですが、喋るというのは誰もが自然にやっていることなので、音声入力を使うようになると、上記のケータイやパソコンの操作に慣れていない人がとてもスムーズに文字入力を行うことができるようになるのではないかと思っています。

そして3つ目。タイピングと音声入力だと、出来上がるものが変わってきます。

森の図書室でもプッシュしている ネット・バカ ~インターネットが私たちの脳にしていること~ という本があるのですが、その中で、人間というものはテクノロジーよって自らを変化させてきたと書いてあります。

例えば、読書感想文を書く時に手書きで書くのと、タイピングで書くのとでは、出来上がってくるものが違ってくるということです。書くという行為は同じでも、ペンとタイプライターのように、ツールを変えると、出来上がるものが変わるということです。そして今回のトピックである音声入力がそのまま当てはまる例についても触れられています。

有名な作家のシドニー・シェルダンという人がいます。一番有名な著作は"ゲームの達人"でしょうか。この人は、そもそも物語を書くときに自分で記述をしていなかったそうです。口頭で物語を喋り、横にいる人間に筆記記述させていた。つまり、音声入力で小説を書いていたということです。

これは小説にポジティブな影響を与えていたんだろうな、と僕は思います。良い文章を書くためには、『書くように読み、読むように書く』ことが大切だ、と何かで読んだことがあります。自分自身、文章を書くときに大切にしている言葉ですが、音声入力というものは、行うと自動的に『話すように書く』ことをしていて、これは『読むように書く』こととかなり近しいんじゃないかと思っています。それによって、読みやすい、良い文章が生まれやすいんじゃないかと思うのです。

そんなこんなで、音声入力はだいぶ早いよ!そして、他にも可能性を感じてるよ!という話でした。
まだまだブラッシュアップの余地がありそうなので引き続きいろいろ試してみたいと思います!

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このnoteの文字数と書くのにかかった時間。

全体で約2800字。そのうち2000文字を音声入力で10分。その後、1時間かけてタイピングで推敲しながら800文字足した感じです。見直してみると、やっぱり音声入力したところとタイピングで書いた文章はちがう感じがしますね。
書くのはまだ全然早くなりそうな気がします!

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