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デジタル福祉 リモート福祉時代

機械化された先駆的な家?!

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私の家の私の部屋に来たら、みんなが驚きます。

ベッドの上で、体を動かせず横たわる私。初対面の人は、この姿にびっくりする人もいますが、そんな話ではありません。まずは多くの人が天井を見上げて「なんですか、これは?」と聞いて来ます。天井にモノレールのようなレールが走っています。そして、 #UFO キャッチャーのような謎の機械…。だいたいこれが、最初の話題になることが多いのですが、この機械は、私の身体を電動車椅子やトイレ、お風呂に移動させるためのリフトです。

他に驚かれるのは、なぜか勝手に動いているように見える、ベットの高さ変化やベットの角度変化です。その他にも、エアコンの温度調節を途中でしたり、場合によってテレビをつけたり。その為に、びっくりされます。なぜなら、私が手を使わずに、リモコンも使わずに家電の操作をしているからです。

私は、呼吸を使ってリモコンを操作しています。少し特徴的な機械ですが、 #ECS (Environment. Control System…環境制御装置)というものです。これ、挑壁者には、わりと知られているもの。特に、頸髄損傷者には当り前に近い物かもしれません。私が2006年に在宅生活を始めた時には、当り前に市場にありました。

私達は手足が自由に動かすことができない分、生活や仕事の面において、早期から# ICT 化、機械化、#リモート化する必要があったのです。

音声認識制御は当り前!

外出予定がないときは、1日の大半をベッドの上で過ごします。ベッドにいる時は、口元に必ず ECS と共に、小型マイクがセッティングされます。このマイクに向かって、ある魔法の言葉を唱えると、音声認識 ECS が立ち上がり、音声でエアコンやテレビの操作、録画や録画した映像の編集等も可能になります。

赤外線リモコンで動く機械であれば、どれでも使うことができます。加えて、# Skype を使って音声認識で電話をすることも。これも15年前から私の生活の中で当り前でした。(…実はこの制御装置の代理店も一時期していました。)

去年ぐらいから発売され出したスマートスピーカー(#アレクサや、#OK google )をイメージすると、とてもわかりやすいと思います。もちろん、スマートスピーカも使いこなしています!これになって、1日の予定の確認と、読書をするのがとても楽になっています。 Google カレンダーとリンクすることで、カレンダーチェックが簡単になります。Google play で、電子書籍を買って、リンクさせることで、書籍を読み上げてくれます。

#ICT 化、#IoT 化と共に、出来ることが、どんどん増えて便利になって来ますね。その流れに、乗って行く努力が必要かもしれませんが。

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読書は絶対デジタル

スマートスピーカを使って、音声で読者をしていることは既に書きましたが、電子書籍がまだまだ少ないのも現状です。また、# amazon にはあるけど# Google には無かったりすることも多々あります。なので、電子書籍は、# amazon prime、#楽天Kobo、#Google play、#Audible、#オーディオブック等様々なアプリを使っています。

全て音声認識で読み上げてくれるわけではないので、普通の電子書籍の場合は、 iPod に取り込んで、 iPad スタンドに取付けて、顔の前にセッティングし、読書します。ページを進めるのは、私の唇か鼻の頭で、画面をスワイプします。

読みたい本が電子書籍でどうしても見つからない場合は、書籍で購入して、裁断してプリンターで取り込み、 PDF ファイルにして最終的に iPad で読みます。

もちろんパソコンで読書する方法もあるのですが、私はパソコンの時間は、基本的に経営業務を行う時間に使っているので、読書は待ち時間の間や、車での移動時間を使って行うようにしています。

ということもあり、ほとんどが iPod 又はスマートスピーカーでの読書になります。どちらもとても便利なのですが、それぞれに欠点もあります。 iPod の場合、ページをめくるために、顔にかなり近い位置にセッティングする為、目がとても疲れます。明るさを一番暗く設定していますが、15分ごとに少し休憩が必要です。スマートスピーカーで読書をしていると、とても眠くなります。朗読してくれる声が、とても聞きやすいからです。その為、あえて朗読のスピードを少し早くして、集中しておかないと聞き取りにくいようにして聞いています。そうすると眠くならないので!

それぞれに、少しずつ自分なりの工夫が必要と言うことです。

最後にですが、最近本を読むことが増えると、この本を全部書籍で買っていたら、本棚がすぐにいっぱいになってしまうと想像します。でも現状、ほとんどが電子書籍なので、本棚は必要はありません。整理しやすいのは、大きなメリットです。

働くためにリモート化

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2008年に、私は法人を設立しました。私は、その当時からリモートワークです。理事長兼施設長をやり始めた時は、更にそれを強化しました。

今でこそ、リモートワークが一気に広がり、専用のアプリや Zoom 等を使用したリモート会議や研修会が増えて来ました。思い返してみると、2010年代にその様な働き方をしていた会社は、ごくわずかだったでしょう。

私は、移動することにハンディがあるため、そもそもリモートシステムを組み合わせることで、業務を行ってきました。 Skype や Google ハングアウト、共有フォルダシステム、パソコンのリモート操作。 IT 企業には、当り前の事だったかもしれませんが、私達で福祉業界の中では、本当に少数だったと思います。

現代とはいえ、全てのリモート化に・対応できないもしくは対応が難しい業務がまだまだ多いのも事実。コロナ禍で、急速に進んだとはいえ、ハードルが高いと感じている世代も多いのも事実。でもこの様な人達を、排除するのは違っています。

早期から、試行錯誤を繰り返しながら、リモート化を行って来た私にとって、これからの自分自身の働き方についてワクワクします。そして、まだ慣れていない人達への繋ぎ役として、お手伝いしたいと思います♪

1人も取り残さない為に、もっともっとアイディアを集結させていく必要があります。

デジタル福祉 リモート福祉

福祉業界も、 ICT ・ IOT 化が進むでしょう。いや進まなければいけません。

私達が生活している四国では、既に5000人の介護職が不足しているという記事を見ました。もちろん、これは四国に限られた事ではありません。人口が多い都市部になる程に、介護職は不足しています。だからこそ、足りない部分や、合理的にできる業務に関しては、ロボットや AI やアプリに任せて行くという選択肢があるべきです。

筑波大学准教授でメディアアーティストの#落合陽一さんを始め、沢山のロボット工学者も、介護ロボットや自動運転電動車椅子等の開発を目指しています。#吉藤オリィさんも、 ALS の人達の為のコミュニケーションロボットを手がけています。どこの誰が、一番最初に介護ロボットを作り上げるか…

つまり、今や介護現場のデジタル化は、必至なのです。

もしもロボットや AI が、介護の主流になったとき、人間はどうなるのでしょうか?介護職?相談支援職はどうなるのでしょうか?

業務の一部は、確実に無くなるでしょう。その部分に関しては、人間が必要無くなります。しかし、人間にしかできない業務も必ずあります。例えば、相談支援職で気持ちに寄り添った支援、白か黒か作らない支援等。

人間にしかできない介護や相談支援を見つけ、人間にしかない…もっと言うと「自分にしかない価値」とそれを「アウトプットする特技」が重要になって来ます!

あなたの価値は何ですか?さてあなたの答えは何ですか?

20201013  丸亀高校


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